忍者ブログ
記事タイトル一覧
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

雑誌の整理をしてると、「父親の出番」という特集を組んでいる10年程前の教育誌があった。

育児や家事の参加を促しているのかなと思ったが違っていた。

2006年の雑誌だが、子育てに関わる父親がふえ、行事参加も多くなっており、保護者席で熱心に写真・ビデオ撮影する姿が見られるとある。

私が保育士をしていたのはもう少し前のことだが、父親の参加が多いなと感じていた。どの親も自分の子どもを撮ることに熱心で、他の子どもの競技や演技はそっちのけだった。園が規制・注意しなければならなかったので、単純にお父さんも子育て熱心になってきたね~とは思えなかった。

雑誌では、最近の親はイベントに依存し過ぎ、イベントをこなすことに一生懸命になりすぎて、肝心のコミュニケーションが取れていない、父親が母親化(母親と同じ対場で子どもに干渉しすぎるなど)しているなどが指摘されており、お父さんの育児参加を手放しで称えてはいない。

この傾向は今なお続き、むしろ拍車がかかっている。

国をあげてのイクメン(イクジイとかイクボスとかまででてきてます…)礼賛で、育児休業を取ったら(従業員に取らせたら)ワークライフバランスだとかで助成金を支給するとかいってますが、なんかなぁというかんじです。

官主導が悪いってんじゃないんですよ。形から入るという方法だってあるわけだし、官には官のメンツや役割があるのでいいんです。

けど、乗せられ過ぎじゃないか?

私は正直なところ、もうワークライフバランスは聞き飽きた。自分に関係なくてひがんでるせいもあるが、有給休暇の取得促進なんてどうでもいいよ。知人のだんなさんなんて、所定休日が激減して、休みは有給休暇でってことになり、あっというまに100%の取得、盆暮れに休んだら欠勤で給与から控除。泣きながら会社行ってます。有休取得アップを看板に挙げている役所から見たら優良企業じゃないか。

雑誌では、作家の石田衣良さんがかなり辛辣な批評をしています。

子ども向けのビジネスに踊らされている母親を見て父親は何も言わないのか。母親や子どもといいっしょになってコマーシャリズムに踊らされているだけではないのか。行事に両親揃って参加することが多いと聞くが、参加することが父親の役割だとは思わない。母親と同じ役割では二人の親がいる意味がない。お互いが違っているからこそ話し合うことができる。

この数年間、夫が家事育児に協力的でないと言って、悩み愚痴り詰り悲嘆に暮れていた私はなんだったのだろう。

完全に世間の風に踊らされていた。

イクメンよか、正直なところ稼ぐ夫のほうがいいわ…稼いでなおかつイクメンならなおいいけど、そりゃよそのだんなのことです。自分には関係ない!!

PR

定年制度は日本において定着している。

なんにでもケチをつけたがる私でも、ある年齢をもって雇用を終了させるという制度はおおむね合理的ではないかと漠然と(深く考えたことはない。何事もそうだが…)思っていた。

だが、ある就業規則に記載されている昇給規定を読んで、愕然とした。

60歳定年の会社である。55歳を超えるものは、勤務成績・勤務態度が極めて良好である場合を除き昇給がないのに対し、55歳以下のものは、勤務成績・勤務態度が極めて悪い場合のみ昇給なしである。

ひでぇな…

20~30年前はこの年齢よりさらに若かったのだろうな。男女差なんかもあって、女の定年は45歳とかで40歳過ぎたらどんなに成果を挙げても無駄だからね、君に待ってるのは退職して孫の世話をすることだよ、ってじかんじでしょうか。

極めて良好・悪いに基準などないのだろう。まったくのデタラメ、恣意的な評価がなされていることは想像に難くない。

極めて勤務成績・勤務態度が悪いにきわめて近い社員が、解雇もされず昇給のご褒美までもらえるということか。

55歳までは仕事のできるできないなどに関係なく、エスカレーター式で昇給していき、55歳を過ぎたら昇給がとまり、60歳になって一旦退職し、ゼロに戻って再雇用。

すごく不合理に思うのだが。

年齢制限が合理的な場合はあるが、それにしても野放しすぎる。

雇用される労働者自身が望んでいるのであれば変えようもないが、経営者も同じなのだろうか。

定年制度がないと60過ぎても、70までも80までも居続けられる…との恐怖があるのだろうが、極めて成績が悪いに近いものも昇給し続けなければならないことは恐怖ではないのだろうか。昇給しないといけないという決まり(法律)もないのに…



ノルマとは営業活動において達成しなければならない数値のようなもの、と漠然と思っていたが、実のところ何語なのか、正確にはどのようなものなのかも知らないでいた。ただなんとなく、ノルマが課せられるのは嫌だとかキツイなという印象があった。

この夏に読んだシベリア抑留記にノルマについて書かれていて意外な思いがした。『ノルマ・ビラボートキ』の略で標準とか基準を意味するロシア語である。当時のソ連には、作業種別・地域別・季節別に数百ページのノルマ表が何十冊もあったそうだ。例えば2人で1日に十立方メートルの木材を切り出すというノルマは達成率に応じて賃金が支払われる。(実際は賃金などなく、ただ働きで、得るものは黒パンだけだが)100%が平均賃金、80%なら20%減、120%なら20%増というかんじだ。常時栄養不足だった日本人は70~80の出来で、日本人同士で壮絶陰惨な黒パンの奪い合いもあったようだ。ロシア人と日本人では課せられるノルマに差があり、ロシア人の方が多く課せられていた。(体格、体力によるので)

革命直後は均等的平等精神を目指したが、これは心なき人々を怠惰にし、生産性を低下させた。そのためスターリンは労働の質と量に応じて報酬を与えるノルマ制を確立した。出来高払いである。

ノルマという言葉やその意味(正確かどうかはともかく)を知らない日本の労働者はいないだろう。実際にノルマが課せられているかどうかはともかく、日本の労働者にはなじみのあるものである。求人欄に「ノルマなし」と書かれていると安心したりする。

だが、実際にはノルマらしきものにがんじがらめに縛られているのかもしれない。

スターリンが作り出したノルマが日本社会に根付き定着しているということが非常に興味深い。
ものに囲まれた暮らしがあっていい。

物のない時代を生きてきたので簡単にはものを捨てられない。

捨てると部屋も心もすっきりするという効果はあるだろうが、まだ役立ちそうだから取っておきたい、もう一度役立ててから捨てたいと思うのならそれでいいと思う。

無理して断捨離ブームにのることはない。

97歳のエッセイスト:吉沢久子さんの言葉です。

私は去年から、一念発起して物の処分を始めてこの秋で一段落の予定です。

断捨離からは程遠い、長い道のりでした。

使えそうなものは自宅のガレージセールで50円ほどで売りました。来てくれたご近所さんには、手作りのプリンとシフォンケーキをプレゼントしました。15年以上前に購入したキーボードは愛着があり、使わないにもかかわらず捨てることができませんでした。小学生の女の子が最後にやってきてもらってくれました。新聞販売所からもらった炊飯器も数回使用しただけでしたが、処分に困り押し入れで場所をとっていました。他でお役に立てて炊飯器も嬉しかろうと思います。

売れ残ったものは福祉施設の方に引き取ってもらいました。

時間と手間とお金がかかりました。でも捨てなくてよかったと思っています。

本も廃品回収などにだせばすぐに片付いたのですが、スズメの涙ほどのお金で古本屋に売りました。雑誌などは「あの人にはこの特集が役立ちそう」とか想像していろんな人にプレゼントしました。やはり時間と手間とお金がかかりました。でも捨てたくはなかったのです。

物が有り余っている、供給過多のこの時代に、精神性と結び付けて捨てることを礼賛する風潮が
気に入りません。

断捨離ブームで笑いが止まらないのは売り手です。

物心がついたころから窒息しそうなほどモノがあるれかえる中で育った人間にとって、捨てるなどという行為はなんの痛みもありません。

私は吉沢さんほどのモノ不足は経験していませんが、長いデフレ後の今ほど廉価なものが大量にあった時代でもなく、自分のものを持った経験はあまりありませんでした。

20歳頃にバブル経済が崩壊しました。安いものが大量に出回ったのと、自分で稼いだお金で好きな物を買うというタイミングが重なり、ずいぶん長い間物を買い続けました。何度か物を捨てたり売ったりはしましたが、簡単に処分をするとまた簡単に買ってしまうのです。途上国に古着を送っていいことをしたつもりでいたこともありました。

物を買い続ける生活に終止符を打つことができたのは激減した収入のおかげでした。1日10時間近く拘束されて働いていれば、今の時代なにもかもアウトソーシングですませられるのです。

でもさすがに収入がないと安いものでも買えません。当たり前ですが…

家の中にある大量のもので間に合わせるしかないので、断捨離などとんでもない!というのがほんとうのところです。

断捨離よりも「買わない」のが一番なのだけど、買わずにはいられないのが現代人。コストコもできたしね…コンビニの対極のコストコが流行るその理由とは…



人手不足のなか、人材の確保にどこの会社も四苦八苦しているようです。

求人情報誌には「わが社はこんな人材を求めています!」という特集で、いろんなPR文が載っていました。

自分に合った仕事でガッツリ稼ぎたい方!(人材派遣)
しっかり稼げる!(パチンコ)

ダイレクトです。稼ぐか稼がないかは自分次第ということですね。

我々は仕事師の仲間を求めています(機械メンテナンス)

見習い可とはなっていますが、根性がないと続かなそうですね。

やりがい・収入どちらも充実!あなたのがんばり評価します!(エステ)
お休み重視の方(エステ)

同じ職種ながら違いますね。

スタッフの咲顔が一番の活力剤!(内装作業)

咲顔ってなんやろ?さきがおじゃなくて「えがお」と読むそうです。
社長さんがながなが説明されていますが、どうやらスタッフ育成に力をそそいでいる会社のようです。入社条件は3つ。1 咲顔(えがお)であいさつができる 2 地域社会に貢献できる 3 人と話すのが好き

プライベートでも仲良し!元気で明るい職場です(飲食)

ここは労働条件厳しそうだ…仕事もキツそうだ…

みなさん工夫をこらしていますが、工夫をこらせばこらすほどボロが出てきそうなところも

大募集とか急募とか、とりあえずすぐにでも働きたい人はあんまり凝ったPRをしていないところがいいかもしれないです。

ハローワークの求人と違い、フリペのはたまに見ると面白いです。

プロフィール

HN:
みょうみょう
性別:
非公開

 

カテゴリー

 

P R

 

記事一覧