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雑誌の整理をしてると、「父親の出番」という特集を組んでいる10年程前の教育誌があった。
育児や家事の参加を促しているのかなと思ったが違っていた。
2006年の雑誌だが、子育てに関わる父親がふえ、行事参加も多くなっており、保護者席で熱心に写真・ビデオ撮影する姿が見られるとある。
私が保育士をしていたのはもう少し前のことだが、父親の参加が多いなと感じていた。どの親も自分の子どもを撮ることに熱心で、他の子どもの競技や演技はそっちのけだった。園が規制・注意しなければならなかったので、単純にお父さんも子育て熱心になってきたね~とは思えなかった。
雑誌では、最近の親はイベントに依存し過ぎ、イベントをこなすことに一生懸命になりすぎて、肝心のコミュニケーションが取れていない、父親が母親化(母親と同じ対場で子どもに干渉しすぎるなど)しているなどが指摘されており、お父さんの育児参加を手放しで称えてはいない。
この傾向は今なお続き、むしろ拍車がかかっている。
国をあげてのイクメン(イクジイとかイクボスとかまででてきてます…)礼賛で、育児休業を取ったら(従業員に取らせたら)ワークライフバランスだとかで助成金を支給するとかいってますが、なんかなぁというかんじです。
官主導が悪いってんじゃないんですよ。形から入るという方法だってあるわけだし、官には官のメンツや役割があるのでいいんです。
けど、乗せられ過ぎじゃないか?
私は正直なところ、もうワークライフバランスは聞き飽きた。自分に関係なくてひがんでるせいもあるが、有給休暇の取得促進なんてどうでもいいよ。知人のだんなさんなんて、所定休日が激減して、休みは有給休暇でってことになり、あっというまに100%の取得、盆暮れに休んだら欠勤で給与から控除。泣きながら会社行ってます。有休取得アップを看板に挙げている役所から見たら優良企業じゃないか。
雑誌では、作家の石田衣良さんがかなり辛辣な批評をしています。
子ども向けのビジネスに踊らされている母親を見て父親は何も言わないのか。母親や子どもといいっしょになってコマーシャリズムに踊らされているだけではないのか。行事に両親揃って参加することが多いと聞くが、参加することが父親の役割だとは思わない。母親と同じ役割では二人の親がいる意味がない。お互いが違っているからこそ話し合うことができる。
この数年間、夫が家事育児に協力的でないと言って、悩み愚痴り詰り悲嘆に暮れていた私はなんだったのだろう。
完全に世間の風に踊らされていた。
イクメンよか、正直なところ稼ぐ夫のほうがいいわ…稼いでなおかつイクメンならなおいいけど、そりゃよそのだんなのことです。自分には関係ない!!
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