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役所とはなにかを「してくれる」ところなのか。
役所とはなにかを「してやる」ところなのか。
役所への不満として「何もしてくれない」というのは多いのではないか。態度が横柄、たらい回しに次ぐのではないかと思う。
だが、もしも役所がなにかを「してくれる」ところなら、役所の人間にしてみれば「してやる」のだから、態度が横柄・えらそうなのは当然だ。「してやっているのだから、この程度のことは我慢しろ。もっと困っている人だっているんだぞ。頼みごとをする態度がなってないじゃないか。」といったところで、たらい回しも当たり前だ。
なにもしてくれないと言いつつ、態度が横柄で、たらい回しが多いことに憤る。挙句に上級庁に言いつけるだの、新聞に投稿してやるだのと脅す。
法律に基づき税金を徴収され、その税金によって運営されているのが公的サービスである。公職につくものはそのことを十分自覚しなければならばい。小さな権威をかさに着て威張りくさるのはおかしなことで、その点において横柄な態度は非難されて当然である。一方、住民にも公的に運営されているという自覚は必要である。なぜ相談がただなのか。相談者も含め多くの人が税金を払っているからだ。それにもかかわらず、自分の意にそわないからといって、「(自分のために)なにもしてくれない」と恨むのはお門違いではないか。
宮沢賢治の『ツェねずみ』という短い作品がある。あるネズミは嫌なことがあるとなんでも人のせいにして、せっかく親切心から言ったこと・したことでも、「私のような弱い者をだますなんてひどすぎます。まどうてください、まどうてください。(弁償してくださいの意)」と恨みがましく言うのである。言われた人はみなごめんなさい、堪忍してくださいと一生懸命あやまりますが、二度と親切にはしません。ネズミは友達がいなくなります。
役所には過大な期待をせず、適正にうまく使いこなしましょう。役所といっても、そこで働いているのは人間です。組織といっても一人一人の人間がそれぞれの思いをもって動いています。組織を動かそうとするのではなく、人の心を動かすのが役所対応のコツです。役所だけじゃないですね!
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