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自分がもらっているお給料(月給)がどのように決められているのか知っている人ってどの程度いるのだろうか。
私は長い間雇用されていましたが、全然わからなかったです。漠然と学歴が低いと初任給が低いのだなぁということぐらいしかわかりませんでした。ただ、9割以上の中学生が高校に進学し、全く勉強をしなくてもできなくても卒業が可能で(日本はそうですが、学力が基準に達していなければ卒業資格が得られないという国も多いです)、5割以上の高校生が大学に進学し、無試験に近い大学も多く、やはり進級や卒業がそれほど困難ではないなかで、学歴で初任給が決まるというのはなんだかとっても不合理だなぁとも思っていました。
高齢者雇用の総合誌「エルダー」のなかに、賃金・評価制度についての説明がありました。
欧米や新興国では、ブルーカラーやグレードの低い事務・販売・サービス職は時給制の職務給が使われており、ホワイトカラーやマネジャー、エクゼクティブクラスは残業の適用を除外するサラリーと呼ばれる年棒制の成果給が使われている。とあり、職務給の説明が長々とされているが、簡単に言ってしまうと、仕事に賃金をつけるということらしい。
そんなん当たり前やん。と思う人もいれば、ほほーっ、さすがあっちは合理的やなぁ、すっきりしてていいけど、人情が入らないぶんなんか殺伐とした感じがしないでもないと思う人もいるかもしれない。
ところで、最初の説明のところに「ご存じの方も多いと思うが」と書かれているが、ご存じない方が多いと思うので一応説明しておくがほんとだと思う。書くわけにもいかないだろうが…
では、日本はどうかというと、職務給ではなく職能給なのだとか。へーっ。で、それは職務給と何が違うのか?職務給・職能給と言われたって、同じもんじゃないかと思ってしまう。
仕事に賃金をつけるのが職務給だとしたら、職能給というのは、どのような仕事をするかは後回しにして、働く人に賃金をつけるというものらしい。
へーっ。なるほど。でも全然わかりません。
これまた長々と説明があるのですが、細かいというよりも複雑すぎてなにがなんだかわかりません。
仕事ではなく「人」を格付けする能力基準で賃金を決める…
職能等級には、資格型・役職型・職能型などいろんなタイプがあるが、共通するのは、仕事を序列づける職務等級とは対照的に、これらを使って「人の資格序列」を格づけるものである点…
仕事じゃなくて人で賃金を決めるというと、えこひいきとかありそ~、でたらめな評価になるんないの~と思う一方、がんばればなんとかなる的な期待感も持てます。
がんばる環境に恵まれている人には、よさげなかんじです。
ただ、いつかは…という儚い夢がかなわないとわかったときの落胆や取り返しのつかなさが切実ですが。
日本の企業の賃金制度が欧米のような職務型ではなく、がんばればいつかは…の職能型なのは
、それを多くの人が望んでいるからだと思います。
この世はツライところでどうしようもないが、あの世は楽園だ、阿弥陀様のおられる楽園に行けば報われる。ナンマイダ~ナンマイダ~と念仏を唱えて今の苦境には目をつぶる。いつかはきっと…
受け入れられるにはそれなりの素地があるのです。
エルダーは次の号でもっとシンプルな賃金制度を紹介してくれるみたいです。
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