[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
知らなければ損をする。闘わなければバカをみる。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
社会保険労務士試験の監督官は日当がわりといいので県会の会員にも人気があるみたいです。私も1回やりましたが、長時間の緊張で疲れはしましたが、弁当まで付いている日当は大変ありがたかったです。
1つの教室に3人の監督官(県会社労士)と2~3人の派遣監督の方が配置されていました。
私はある派遣の方の変に場慣れした、受験生に対する横柄な態度や、居眠り・不注意で受験生の合図に気づかない勤務態度を不快に思いました。
受験生へのリスペクトに欠けるのでは?と憤慨してみましたが、そもそもリスペクトする理由も筋合いもないのです。
人材派遣会社から派遣されている人たちの日当がいくらなのか、どのような人たちが派遣されているのかなんて考えてもみませんでした。
時々スポーツ新聞などで、中高年齢者を対象としたブラック派遣が取り上げられているのを見たことはありましたが、講談社現代新書の『中高年ブラック派遣』(中沢彰吾著)を読み、同じ中高年者として切ない気分になりました…
「はじめに」にこう書かれています。
この問題が根深いのは、経費削減や税金の無駄遣いの防止、法律遵守や福祉への貢献を求められる多くの団体・企業が、事業入札に安値で臨む人材派遣会社を「歓迎」していることである。世間から真っ当と見られている団体、企業がこぞって人材派遣会社の繁栄を支援している。歪んだ労働市場に寄生し、中高年を低賃金の奴隷労働で酷使し、ピンハネで肥え太る人材派遣…
本書の内容は現代版「ああ野麦峠」「職工事情」なのですが…
東大を卒業後テレビ局に入社し、アナウンサーや記者をしていたが、親の介護を機に10年程前に仕事をやめてフリーライターをしているという著者(60歳)の潜伏取材による体験記であり、悲劇なのに喜劇のような書きっぷりなのです…
各種国家試験の監督官は今じゃ人材派遣会社の一人勝ちで、時給も大幅に下落しており、経験のある人たちがやらなくなったため、ど素人の集まりで、それゆえの惨劇(喜劇?)が起きているとのこと。
特に面白かったのは(不謹慎ですが、やはり喜劇なんです!)司法研修生考試とかいう、司法試験に受かった人たちが、1年の研修を受けた後に受ける試験での監督官遁走事件でした。司法試験って、弁護士や裁判官になりたい人が受ける超難関試験ですよね?それに受かった人たちが受ける試験て大大重要試験ですよね?派遣会社に丸投げらしいです…人集めに失敗し、午前中だけの約束で当日派遣された監督官が、午後からもいてもらわないと困ると言われたが「約束が違う!」と怒って帰ってしまい、もう一人の監督官が追いかけていき、一時不在となったとか…
今のところ、社労士試験は県会所属の社労士がメインですが、経費削減のため派遣会社に丸投げになったら同じことが起るかも…
社労士試験の監督派遣は日当いくらなんだろう…