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10人以上従業員を雇っている会社は作成して届出なければならないとされている、ほれ、あの「就業規則」ってやつ、あれは結局のところ、会社は従業員に読ませたいのだろうか、それとも読ませたくないのだろうか。
少なくとも作成や変更を依頼された社会保険労務士は、従業員に読んでもらいたいとは考えていないにちがいない。(おそらく社長とかにも…)チラシでもパンフレットでも参考書やテキストの類でも、小説などならもちろん、読んでもらいたい!と思っているなら、相手が読みやすいように書くはずである。結果としてまずい(読みにくい、読む気が起こらない)出来だったとしても、相手のことを慮った跡ぐらいは見える。
しかし就業規則にはそれがまったくない。
就業規則を社員がちっとも読まない、そういう声を経営者や人事担当者から聞くことが多いと思うが、必要だしがんばって読むか!と意を決して取り組んだところで頓挫する。長いからとか、それだけではない。たったの1ページ半ほどでもバタンと閉じて永久に見たくないものだってある。
読ませたくない。それしか考えられない。
なんで読ませたくないのか?
労使トラブルで裁判になった時に負けないために就業規則を作るからか?そういうふれこみで労務コンサルタントなどが関与するからか?従業員の労働条件が書かれていて、有給休暇などを主張されたら困るからか?
法律を真似た形式でなければならないという決まりもないのに、カッコ書きでタイトルを書き(旧統計法が見出し付きのはしりだそうです。労働基準法はちょっとの差で2位になっています)わかる人にはわかるが、わからない人は何べん読んでもわからないへんてこりんな文章や、読めもしない漢字の接続詞を使い、ルールに従って書かれているのかどうかもわからない法律様式の規定集が就業規則の大半である。
法律はルールや背景を知らないで何百ぺん目を凝らして読んだところで何一つ理解できない。就業規則もそうなのか?
最近自分のルーツをたどることが流行っているようで、家系図づくりが人気だそうだ。昔の戸籍や蔵や寺に残っている古文書が読めずに困っている人のために、古文書の読み方講座があるそうだ。大人気だとか。
就業規則も従業員のための読み方講座が必要なのか?
読ませたくないいじょう、なるべくその存在を隠し、万一見つかってもとても読めないような古文書法律様式にしてしまう…
従業員向けに「就業規則の読み方教えます。ご法度行為、権利の行使のしかたがわかります」という市民講座があったらいいかもしれない。
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