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知らなければ損をする。闘わなければバカをみる。
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在宅勤務で通勤時間は節約でき、自分のペースで仕事が進められるので効率が上がる。介護や育児などで仕事に制約がある人も無理なく働ける。
在宅勤務の導入を進める際には、このようないいことづくめの理由が並べられ、デメリットについては申し訳程度に触れる程度である。
だが、何事にも向き不向きがある。誰だってそんなことはわかっちゃいるのだけど、ムードに押されてついついのせられてしまうのである。
在宅勤務が向いているかどうかはやってみなきゃわからない。
ニューズウィーク日本版に、「花の在宅勤務が万人に向かない理由」というタイトルで興味深い研究結果がのっていました。
コールセンター業務の会社で希望者を募り、9か月間在宅勤務をしてもらったところ、在宅勤務者のパフォーマンスは13%向上しました。通勤時間が節約できるので、オフィス勤務者よりも長時間働き、1分当たりの電話を受ける回数も多かったからです。離職率もオフィス勤務者の50%にとどまり、仕事に対する満足感も向上していました。
なのに。
実験が終わった時、半数の人がオフィス勤務に戻る決断をしたそうです。主な理由は家で働くことに孤独を感じたからです。(効率的な働き方ができなかった人も戻りたがってます)
研究者はこの結果に仰天したようです。
1時間半の通勤時間が節約でき、パフォーマンスの向上から収入も上がっていたのに…
しかも、在宅勤務の環境も整っていたのに…能動性・積極性が求められる仕事ではなく、顧客から電話がかかってきたら対応しなければならない受動的なもので、怠けにくい仕事である。
おもしろいですね。
記事を書いているのは雑誌のフードライターですが、自分の裁量で仕事をすすめられるにもかかわらず、在宅勤務は悲惨なものだったと、苦い経験を披露しています。仕事とプライベート空間の境界がなくなり、日中はずるずると仕事を先延ばしにして、夜になって慌てて埋め合わせをするという毎日だったそうです。家から一歩も出ない日があり、自分に嫌気がさすと落ち込んだ気分のまま散歩に出かける…在宅勤務は自分にはまったく向いていなかったと結論づけています。
効率的で生産的な働き方が期待できるのと同じくらいの確率で、注意散漫になったり孤独になったりする可能性もあることが最近の研究で示されているとか。
やってみなくちゃわからない。ほんとにそうです。
助成金が出るからって、在宅勤務に一気にシフトチェンジして、やっぱりダメだった~~でもこれだけカネや手間をかけて今さら在宅やめれるか~~~ってならないようにしないとね。
ダメだと思ったら仕切り直す。助成金でちょっとは損害額減るだろうし…試してみてもいいかもよ。