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過労死等防止対策推進シンポジウムに行ってきました。11月の北陸は雨が多く、当日も昼過ぎからぼそぼそと降りだし、昼なのに夕暮れのように暗い日でした。そのせいか、来場者が少なかったです。また、年配の人がほとんどで、若い人の姿が見えませんでした。

過労死はかつては壮年男性の問題でしたが、近年では若い人や女性でも過労死しています。過酷な労働を強いられている労働者はむしろ若い人や女性に多いのではないかと思います。過労死に対して無関心なわけではなく、このようなシンポジウムがあるということを知らない人が多いだけだと思います。もう少し周知の工夫をしなければいけないのではないかと感じました。

過労死(自死も含め)で家族を亡くした遺族の話は、遠い世界のものではなく、いつ自分の身に起きても不思議ではないのだと身につまされました。

いつも通りに「いってらっしゃい」と声をかけ見送ったのがこの世での最後の別れだった。なんとなく元気がなく、気にはなった。

タイムマシーンでお父さんが自殺した日に戻りたい。そして絶対に仕事には行かせない。絶対止める。

遺族は会社への怒りだけではなく、気づかなかった自分、何もできなかった自分に対し許せない気持ちを持ち、後悔の日々を送らざるをえなくなっています。

全国過労死を考える家族の会 代表の寺西笑子さんは、韓国やフランス・スイスなどヨーロッパで過労死防止の話をしても、日本の過労死というものをなかなか理解してもらえないと言っていました。

韓国は日本以上に年間の労働時間が多いそうですが、韓国の場合は残業代欲しさに労働者自らが過重労働をするので、裁判を起こすということもまずないということです。

どうしてお金も払ってもらわないのにそんなに働くのか?

どこへ行っても言われるそうです。

家に帰って夫にこの話をすると、「日本人は責任感が強いからやろうな。だからこそ日本はここまで発展してきたんやないか。」と言いました。

「相変わらず過労死はあるのになんで景気はながらく沈滞しとるん!」「日本人ほど責任感ないのになんでサムスン売れとるん!!」「世界の発展しとる国はみんなただ働きしとるんか!」と反論したところ、「…カネほんとは払わんなんよな…」とボソボソ言いました。

過労死は高度経済成長が終わったときから出てきてます。

経済は右肩上がりではないのに右肩上がりの業績を強要されていたのです。

国民性で片付けていては、過労死は世界の不思議のまま、永遠に解決できないものになります。

なぜ賃金不払いがはびこるのか。

この問題を避けていては過労死という巨大な壁を乗り越えることはできないと思います。


なのに、真正面から取り組まず裏道横道からの方法ばかりを模索しています。

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