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提携先の社労士法人に行ったら裁判がどうとかいってみんなわいわいやっていた。
男女賃金差別で訴訟を起こしている人がいるそうで、機械設計会社の女性だとか。
早速ネットで調べてみたら、今年3月に金沢地裁で判決が出ていた。会社は負けていて400万円ほどの支払いを命じられているのだが、原告側は男女差別を認めていながら年齢給での差額の支払いしかなく、職能給は考慮されていないとのことで控訴しており、会社もどういうわけか(男女差別などしていないと主張しているみたいだが…)控訴しており、9月2日に1回目の公判があったそうだ。2回目はいつだろうか。気になるな。
しばらくすると事務の女性しか残っていないことに気づいた。
スケジュールボードを確認すると「本間さん裁判金沢支部10:30」とある。
今日だったのか!!気づかなかった!!
昼頃戻ってきた社員に「どうでしたか!!」と勢い込んで尋ねたら、激しいやり取り等はなく、審議は出尽くしたということで、和解をすすめられたということでした。○○さんも誘ったんだけど来なかったね…と言われましたが、誘われてることに気づきませんでした!
400万ほどの未払い賃金が支払われた場合、社会保険料がどうのこうのと言っておりましたが、そういう問題に矮小化されているのだなぁと納得いかないかんじです。
労働基準法の賃金における男女差別ということであれば、未払い賃金の問題となり、それゆえに2年の時効があるため、ほんの少しの支払いになってしまうということです。
原告である本間啓子さんを支援する男女賃金差別をともにたたかう会のサイトなどを見ますと、女性であることを理由とした「賃金」差別にとどまらず、あらゆる面で差別され人権を侵害されていると思うのですが、それでも未払い賃金の問題としてしか闘えないのか…
この時効は今後もこういう裁判では大きな壁になると思う。
差別では…という疑いがあっても確信までに時間がかかり、在職中なら職を失うおそれもあり、どうしても退職後となってしまう。これでは会社は差別しほうだいと言われてもしょうがない。
大手企業であるタイヤ会社グッドイヤーに賃金差別の闘いを挑んだリリー・レッドベターも時効の壁の前にアメリカ連邦最高裁までいって敗れたのである。その後時効を大幅に見直す法律を成立させているが、彼女が費やした時間とお金は莫大なものとなり、老後の資金を使い果たしたそうです。
『賃金差別を許さない』はその壮絶な闘いぶりを描いたものです。
マクドナルドの名ばかり管理職裁判でも、労働者の健康などそっちのけで「未払い残業代」がもっぱら注目されていたが、女性差別も同じではないか。
カネはいらない、誠意がみたいとか、そんな話ではない。ただ、カネを払うというところに問題が矮小化されているのが危険なのだ。金額も矮小化されるし。
和解金気になる。
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