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自分探しというのが若者やそう若くない人たちの間でずいぶんと流行った。

本来の自分、本当の自分、あるいは天職のようなものを探して日本中や世界中を旅してまわり、いろんな環境に身を置いてみるが、結局は「これといった自分」はみつからず、そもそも「本当の自分」なんてどこにもいないということがわかっただけ。

寂しいオチだが、これが事実だろう。

今、自分探しに代わって幅を利かせているのは「自己投資」ではないだろうか。正直に言うと、私もこの自己投資というものに魅せられていた。”あまり難しくない”資格試験に挑戦して一時的に知識を増やしてみたり、やや難しい資格試験の下調べをして諦めたり…

だって、あの勝間和代さんが「株や不動産よりも自己投資のほうが収益率は高い」とかなんとか言ってたもん!!勝間さんの難しい本はわからないけど、やればできる的な本なら理解できるもん!

自己投資の誘惑は至るところにあります。しょっちゅう税理士から営業のFAXが来ますが、これも内容は「自己投資」です。あんなことこんなことを学びましょうってやつです。経営者はやれ労務管理だ税金対策だ、環境保護だと脅しをかけられ、雇用されてる人はキャリアップだキャリア形成だとそそのかされる。簿記や会計ソフトの使い方といった「実学」とかいうのも去年の暮あたりから一部で持ち上げられていました。トップ校以外はみんなローカル大学にして実学を学ぶべしとか、どっかの会社の社長さんがぶち上げてましたね。文系は役に立たないからいらないとかになっちゃったし。

ポイントはそれで儲かるやつがいるってことです。自己投資などと華々しくやってますが、自分で好き勝手に本を読んだり、ネット講義を受講したり、いろんな活動に参加することがそれなんですが、なーぜか、どっかの会社(行政の委託だったりなんかします)がヘタクソな研修を企画してそれに助成金など公的なカネが当てられ、それを受講することが「自己投資」ということになってます。

どっかの会社のヘタクソな研修が10万だとしたら、書籍を購入して読めば数千円~1万2万くらいで済みます。オンライン大学のgaccoはタダです。図書館だってあります。古本も充実してます。日本はこういう面が非常に豊かです。

な~の~に~なんでくだらない研修にカネを出すんだろ?

一人でやってたんじゃ続けられない、わからないところがあっても聞けない、覚えられないと言う人。つまらなければ途中でやめればいいんです。10万出したら時間の無駄と思ってもやめられません。わからないことは「誰に聞けばわかるのか」これを考えることこそが本当の勉強といえます。覚えられないのは10万クソセミナーもいっしょです。

日本の経済効果なんてどうでもいいので、自分の経済効果のためにカネをかけずに自己投資しましょう!

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近所にある特別養護老人ホームの七夕祭りに家族で行ってきました。

五目ちらしずしやそうめん、たこ焼きやフランクフルトなどが破格の料金で食べられる。夫の知り合いが働いていることもあり、ここ数年は年2回のイベントにいそいそと出かけている。

娘の保育園の友達も家族と一緒に食事をしに来ており、顔ぶれもほぼ決まっている。

入居者の居住ゾーンでの催し物はなかったが、近所のまだまだ元気なおばあちゃんを誘って一緒に見学させてもらった。プライバシーなどを理由に断られるかと思ったが、「ご案内しますよ」と快諾された。自分が以前勤務していた特養との違いを思った。年2回のイベントの日で外部者が見学に来ることは想定済みとはいえ、取り繕いにも限りがあるので、まずまず普通の施設と思われる。私が勤務していたのは野戦病院であった。

近所のおばあちゃんは、初めて足を踏み入れる特別養護老人ホームとあって、「あら~~~」「おおーっ」「広いね~」など、感嘆符だらけの感想をもらしていた。

窓から山の木々が見えることや、居室の入り口にレースのカーテンがかかっていること、居室が広く新しいこと、キッチンのようなものがあること、リビングの広さなどに「悪くない」印象を持ったようである。

しかし、入居している人たちの大多数が車いすであることに気づき、顔が曇る。髪がみな白いのにも気づき、「白髪染めしてあたらんがか…」リクライニングチェアの入居者が入れ歯なしなのにも気づき「入れ歯も入れてあたらんがか…」と徐々に不安げな口ぶりに変っていきました。

そうなんです。建物などのハード面だけ見ていると、どこの施設も新しいので悪くないんです。特養は数が足りないと言われてますが、介護保険制度導入後ずいぶんできてるんですよ、ユニットタイプ全室個室型ってのが。これ、見た感じいいんです。すてきなんです。

私は近所のおばあちゃんに、釘を刺しときました。

見るのと実際に住むのじゃ大違いながやぞ。

涼しげに揺れるレースのカーテンは我が家ならいいが、赤の他人がおおぜい暮らす施設では、プライバシーが不十分やろ?

いくら広ても、4人いっしょやと気の合わん人おったら苦痛やろ?

おばあちゃんは、「足腰鍛えてこんなとこ入らんでいいようにせんなん!」と言って、家まで歩いて帰りました。来るときは娘さんやお孫さんと車でしたが…

自分の方が上であるということを、それとなく誇示することをマウンティングというらしい。

意識高い系・ポジティブ系の人たちの集まりではこのマウンティングが盛んだとか。「スキルアップのためにこんなことをしている」「こんな素晴らしい仕事を任された」などリア充自慢をして、自分の成長ぶりをアピールし、「すごいヤツ」と思われるようがんばってるみたいだ。縁がないので知らないが…

この逆が卑屈系のダメ自慢・失敗品評会である。逆マウンティングというそうだ。

私は決して選んでいるわけではないが、こっちの方に縁がある。

雨宮処凛がビッグイシューのコラムで、卑屈系のダメ自慢をいくつか紹介している。

ある30代女子は彼氏がほしいものの、出会いが全くなく、とうとう夜道で襲ってきた変質者に「何歳ですか?」と話しかけてしまったらしい。バカ正直に30歳と答えた男に対し、「私35歳ですが、いいんですか?」と詰め寄ると男は混乱した様子で退散したとか…

気になってる女の子に告白したら、「顔も見たくない」という酷すぎるフラれ方をした人とか…

ひとりで花見をしていたら、知らないオジサンから「見ていると侘しくなるから帰れ」と言われたとか…

私も自虐ネタを披露したいところだが、止まらなくなるのでまたの機会にするとして…

こんなネガティブなものに首を突っ込みたくない、近づきたくないという人もいるだろうが、私は違います。雨宮さんもです。

今の世の中、多くの人が見栄を張り、少しでも自分を「上に」見せ、バカにされないように必死に虚勢を張っている。しかし、自分を高く売りつけたところで「デキる人間」なんて思われたら、いろいろと雑用を押し付けられたりして面倒なだけだ。「カッコイイ話は禁止」の飲み会とかをやってみると、意外な人と仲良くなれるかもしれない。

なるほど。相手にもよるでしょうが、少なくとも後輩・部下には自慢話より失敗話のほうがいいんじゃないかと思う。同僚だとどうしても話を盛りがちだが、あえて自虐・ダメ自慢でいき、侮られることで得るものがあるかもしれない。

子どもが小さいから遠くに行けない…

こう思って、外出をあきらめてるお母さんがいるかもしれない。

私がそうです。

でも行ってる人はがんがん行ってるんですね。

子育てのフリーペーパーをパラパラ見てたら、「行こうと思えばどこへでも!」というタイトルで2児のママがお出かけのコツを伝授していました。

* 思い立ったらすぐに!

* 移動は退屈しない工夫を!親が無理をして大変な思いをしてまで行く必要はないと思うが、家にいてストレスをためるぐらいなら出かけたらいい、とのこと。ほんとですね~

* 忘れたら買えばいい!でも必需品は保険証のコピーと母子手帳!買えないですからね!!

* 余裕のあるプランづくりを!行きたいところを何か所かあげておいて、行けるかどうかは現地について子どもの様子を見ながら決めるのがいいようです。子どもがぐずったりなんかして計画通りにいかないからって、機嫌悪くなると面白くないもんね。

* 子どもの新たな一面を発見!これ大きいです。非日常空間では思わぬ発見があるもの。

お金ないし、トイレとかごはんとか大変だし、ぐずると途方に暮れるし…ってかんじで近場にしか行ってなかったけど、思いきって行ってみよう!

お出かけ達人の先輩ママおざりんさんは、看護師です。子どもが1歳のころから多いときは年間に13回も県外に行っており、隣県はもとより北は北海道から南は沖縄まで、とにかくいろんなところに出かけるそうです。もちろん海外も。ブログで紹介していますよ。

遠くに出かければいいってもんじゃない。子どもは近場で遊ぶのが好きで、負担も少ないとの批判もありますが、それはそれ。行けないのを子どものせいにするくらいなら、工夫して行けばいいんです。

今度こそ行ってみよう!


 

介護の仕事をしている友人と久しぶりに会ったのだが、激ヤセしていてびっくりした。

職場のことで悩んでいるということだったが、悩みに付随する現場での様々な出来事に「ええっつ」「マジで」「ありえん」と驚愕するばかりで返す言葉さえ出てこなかった。

私も介護現場で働いた経験はあるが、特別養護老人ホームと居宅介護事業所に少々という程度で、他の介護サービスについてはその実態というものをほとんど知らなかった。

地域密着サービスの名の下、原則その地域の人しか利用できない(もちろん裏技がある)グループホームや小規模特養がある。地域密着という言葉はどのような分野であれ、肯定的に使われている。介護保険の場合、介護報酬の単価を高くしたり、基準を緩和したりしてあるサービスがほぼ飽和状態になると、指定を市町村に移して「地域密着」サービスにしているようだが…

ある地域のある施設で行われていることは、そこで働く従業員とたまに来る家族とそこで生活する利用者にしかわからないという閉鎖性において、見事な地域密着といえる。かつて、家庭内で起きることは夫婦や親子間での暴力であっても、外部の介入は憚られた。地域密着型の介護事業所も同じような状態になっているように思う。

公的な介護保険制度の下で。監査が行われていながら。(在宅介護サービスの場合、5~10年に1回ほどしかないようだが)

友人とはかつて、特養でいっしょに働いたことがあるが、入居者のああしたい、こうしたいという希望をかなえてあげたがる人だった。つまり、流れ作業でラクをしたいと思う介護士からはうっとうしい存在だったと思う。

しかし、友人がかなえてあげたい入居者の希望というのは、「トイレでおしっこやウンチをしたい」「ゆっくりごはんを食べたい」「お風呂に入りたい」「たまには外に出てみたい」という程度のものである。

だが、これらのささやかな、というかごく当たり前の願いが叶わないことを、「仕方がない」「人手不足なのにわがままだ」と捉える人が介護職の中にも家族の中にも非常に多い。

寝たきりの人が言うわけではない。介助すればできる人が言うのである。

だが、「地域密着の馴染みの関係のもとで家庭的な雰囲気の」グループホームで、当たり前の介護をやろうとしてできず、友人は燃え尽きそうになっている。

夜勤明けで、勤務時間が過ぎても2~3時間居残って仕事をすることが恒常化し、勤務中ケガをしてこっそり病院に行き「業務外の健康保険」で治療し、夜勤が不安だと言って日勤者に居残ってもらい、事業所が黙認する。監査では流暢に嘘八百並べ、それが通ってしまう。他業種から参入し、現場に任せきりにして無法状態になっていることさえわからない経営者。

これが住み慣れた地域で安心して人間らしい生活を送るための地域密着サービスの実態である。虐待などが明るみに出るのは、家族の調査によってである。介護職員が一番現場をよくわかっているのだが、その介護職員が労使一体となってしまえば、事実は闇に葬られてしまう。

燃え尽きてしまう前に、勇気と力を振り絞って事実を訴えて欲しい。介護士不足は大問題である。しかし、当たり前の仕事ができない者を介護士とは言わない。国が増やそうとしているのは介護士ではなく、障害者・高齢者処理人である。




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みょうみょう
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