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欧米には、有名人や聖職者が路上生活者に扮して人々を試す伝統があるそうだ。

かつらやメーク、みすぼらしい恰好でホームレスとなり、一晩を路上で過ごしたり、教会などへ行くのであるが、お金を恵んでくれたり優しい言葉をかけてくれる人もいるが、大半は無視か目を背けるかで、なかには汚い言葉を投げつける者もいる。

このような体験でセレブは何を感じ、何を思うのか。

富める者の品のない悪趣味と言えなくもないが、虐げられる人の気持ちが少しでもわかるようになるなら体験学習としての効果はあるのだろう。

セレブは地位やお金で多くの人からもてはやされるわけだが、それに慣れてくると、自分自身の魅力が人々を虜にしていると勘違いしてしまうのだろう。だからホームレスに変身して、自分を認識してもらえず、冷たくあしらわれると最悪の気分になるようだ。

わざわざこんな体験をしなくとも、自分が当然のように享受しているものが、自分の実力などとは全く関係ないと思い知らされることは多々ある。

退職して寂しく、あるいは憤りをもって素の自分の価値のなさを思う人が多いだろう。

何かの手違いで大企業の社員、大物政治家、経営者などなど、本来の身分が認められず横柄な態度を取られ憤然とした人、あるいは大物と間違えられてペコペコされ戸惑った人などもいるだろう。

チヤホヤされて賢明でいつづけることは難しい。

地位や肩書、お金という装飾品のなかから真実を見分けるのは難しい。

上に立つ人は悪趣味であっても、ぼろを身にまとってみないと、人々の真の姿を見ることはできないのかもしれない。

まさかのときの友こそが真の友である。

聖人は打たれてみないとその価値はわからないという。





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最近の社会はどこを見まわしても、「リスク管理」が大はやりで、安全にかつ無駄を省いて効率を重視するためだけの仕事が、本来の仕事より加速度的にウエートを増しつつある。自然災害にかかわらず、危機に対するシミュレーションごっこは、国防レベルにまでエスカレートしている異常な時代である。

東北大学災害科学国際研究所教授の川島秀一さんが、「海とともに生きること~漁業の営みを見つめて~」のなかで指摘していることです。

漁師がかかわる海の世界は、ある程度の予測は人間ができても、半分以上はきまぐれな海と魚の世界に翻弄されている。不漁の連続に嘆くことはあっても、次には思いもよらぬ大漁に恵まれる。そのようなメリハリのある生活の喜びが、実は漁師の人間的な豊かさを補償するものであった。危険や危機を目の前にしたとき、口から出てくるユーモアや笑いがなければ、船上では生活できない。

川島さんが出会ってきた漁師は皆明るかったそうです。

「リスク管理」が大事なことはいうまでもないことで、それがもてはやされること自体が異常なことだと思う。流行りなんだろうが、リスク管理の嫌なところは、不安を煽り、そうしなければ結果には責任を持てないぞとばかりに、躊躇する相手をあたかも無関心・無責任であるかのように攻撃して、それが正当であると主張できるところだ。

平和安全法制しかり。子宮頸がんワクチンしかり。

リスク管理は利用手段としてはもってこいなのだ。大義名分の親玉なのだ。

きまぐれなのは海の世界だけではない。ある程度までは予測できるがすべてを予測することは不可能。この世界のすべてがそうである。

なのに、あたかも予測可能であるかのように思ってしまう。だから、リスク管理で危険が防げると言われると、半信半疑ながらも、言うことをきかないで危険な目にあったらどうしよう…となってしまう。

実際には、「リスク管理」という危険な行為で危険に身を投げ出してしまうことになるのだが。

リスク管理によるメリットはなんであろうか。大きな恩恵を受けるのは誰なのか

肥満は職業習慣病、働くほどデブになる。

アエラ7月20日号の特集タイトルである。

たいした働きもなく、ここ20年ほど肥満とは無縁だが、肥満と過重労働とどう関係があるのだろうかと疑問に思い読んでみた。

生活習慣病と言うけれど、仕事を中心に回る私たちの生活は仕事がすべて。(ワークライフバランスはどうした?流行りものには関心がないのか?)生産性を上げるため企業も社員の「職業習慣病」に向き合い始めた。

…そうで、デブになりやすい職業を挙げたり(食事時間が不規則な接客業、座りっぱなしの事務員や乗務員、意外にも建設業など)外食やコンビニの賢い使い方などを指南したり…

接待などで連日のように飲み過ぎ・食べ過ぎになったり、ストレスのため家での食事に歯止めがきかなくなったり、時間がないので菓子パンやコンビニ弁当、インスタント食品をかきこんで、甘い飲料水を絶えず口にして…

これで肥満にならないわけがないが、これはやっぱり生活習慣病です。心の健康も含めた生活習慣病です。

職業習慣病じゃなくて生活習慣病なんだから、企業には治せないよ。生産性を上げるって…生産性が上がってないのに利益が出てたのはなんでだろ?社員の健康などという難しいことをなんで門外漢がやるんだ?残業代をちゃんと払って、まともな給料を出せばデブは減るって。

アエラの視点はなんかおかしいな。ずれてるよ。

水やお茶の代わりに清涼飲料水(健康そうに感じる名称だが)をがぶ飲みしたり、自分で料理する代わりにジャンクなコンビニ食や外食で済ませるのは仕事とは全く関係ないことだよ。

ところで、過重労働=デブで思い出したが、与沢翼さんはまだあの体型なのだろうか。初めて与沢さんの写真を見たとき、こんなキュートなルックスの若き凄腕経営者がいるのか…と驚きましたが(同じデブでもホリエモンよりはるかにかわいいですから)、やはりストレスが原因だと言ってました。一時期税金の支払いで大変なことになっていましたが、あれからやせたのでしょうか。ストレスで太る人がいることは確かですが、やはり職業病ではないと思います。
 
ブログの写真を見たらキュートなルックスのままでした。

ワークライフバランスについて最近(ほんとはかなり前から)疑問に思うことがある。

国を挙げての取り組みで大変結構なことだし、流行であることはわかるが、残業時間の削減と有給休暇の取得率アップって…

法定労働時間を超えても割増し賃金どころか通常の賃金さえ払われていない人が多いが、そういう人たちの存在が無視されていないか?

届出もなけりゃ賃金も計上されていない、労働者も黙っているんで「適正な労働時間管理の下にある」と勝手に都合よく判断されてないか?

有給休暇にしたって、完全週休2日制は半分ほどの会社でしか実施されていないのに、そんななかでの有給休暇取得率アップってなんかずれてる感じがします。

「サービス・ボランティア」残業が当たり前で、月6回ほどの公休のうち、いつも1~2回は会議だ研修だといって出なきゃならなくて、そこには賃金も支払われず、それでいて有給休暇を完全取得したら国や自治体から優良企業などと表彰されるのはおかしくないか?

仮にこんな会社があるとする。月に10日の休みがあり、5~10日の休暇制度もある。残業は申告制で、なるべくしないようにしている。有給休暇を取るヒマがない。取得率ゼロかもしれない。この会社は表彰には値しないということになる。

もっとも、こういう会社は表彰が欲しいとは思わないだろうが。

ワークとライフ、仕事と生活の調和って当たり前のように区分けしてますが、仕事は生活・ライフではないとでも言うのでしょうか。

最低賃金で1日数時間しか働けず、仕方なく同じような最低賃金の仕事を掛け持ちしている女性が多いですが、こういう人たちも「ワークライフバランス」の対象にはなってないみたいです。

有給休暇は所定休日を減らせば取得率100が可能です。

勝手に休日を減らされ、有給休暇を完全取得しても病欠したり、年末年始・お盆に休むとその分控除されて手取りが減らされるということもあります。

国のすすめるワークライフバランスは、「とりあえずやりました」のアリバイ作りでしかないようです。

「人材」という言葉に「育成」や「開発」がつくと、とたんに立派な内容・概念に早変わりするようです。

人材の材は材料の材、木材の材である。そこに人をつけているのだから、事業を行うにあたって必要な人員という意味でしかないのだが、日本人は過剰な装飾をつけたがる。

人材の材に宝の財をあててみたり…

使い物にならない新人を会社が教育して、会社の利益になるようにする。それが人材育成である。

ただそれだけのことである。

なのに人材育成となると、自ら考え行動するとか、チャレンジ精神を養うとか、コミュニケーション能力を培うとか、それ御社では無理です!というようなものが並ぶ。

仕事に必要な技術や知識はどうでもよく、むしろ生きる力や人間としての強さだ!とか、わけのわからないものが多いです。

社員を「教育」するのは大変なことです。0歳から育てている我が子でさえうまくいかないのに、20歳を過ぎた社員を「教育」するなんて相当な覚悟が必要です。「人材育成」「能力開発」専門の会社に丸投げ・アウトソーシングしてできるものではありません。


ソフトブレーンの創業者:宋文洲さんが、かつて4種類のじんざいについて書いていました。

多くはただいるだけの社員で、いくらでも替えのきく「人在」

数は少ないが、仕事がちゃんとできる「人材」

ある一定数は存在する害を及ぼすだけの「人罪」

非常にまれな、経営者と一体になれるだけの優秀な「人財」

人財好きの(きれいごと好きの)日本人からしたら、下品な話です。

ちょっと古いのですが、宋さんの「社員」についての考えも下品な話としておもしろいので紹介します。

「社員」には会社を救う将来の経営者も居れば、会社を裏切る卑怯者もいるのです。家族のように大切にしたい「社員」も居れば、二度と顔を見たくない社員も居るのです。嗚呼、「社員」。中国ではもう死語になりましたが・・・

人は宝。これは一面において真実です。

人罪のような社員でも、ただいるだけの社員でも、わが社の社員であるだけで宝だ。そう思えるならまさに人は宝です。

無理!!



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