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① できるだけ長話をする。
② 成功した自慢話だけを話す。失敗談など絶対にしてはならない。
③ 不利な点の指摘にはすぐに反論し、絶対に責任を認めてはいけない。

これ、どこのなんの常識かわかりますか?

ユネスコ前事務局長の松浦晃一郎さんが、ユネスコで経験した国際社会の常識3か条だそうです。

松浦さんは外務省に入省し、香港総領事や各国大使を経て、99年から2008年までユネスコ事務局長をされていました。

松浦さんが外務省で教わった「日本の常識」は、

① 長話をするな。人の話はよく聞け
② 自慢話をするな。仕事には謙虚であれ。
③ 責任から逃げるな。言い訳をするな。

の3つでした。

ユネスコ幹部の振る舞いを見ると、なにしろ話は長いし、自分に不利なことは言わない。自分の部署で問題があっても他の部署に責任転嫁する…ギャップを感じること再三だったそうです。

松浦さんは、当初はなかなかなじめなかったものの、徐々に、多少時間をオーバーしても言うべきことはきちんと言うようになったようです。ただ、責任逃れに関しては、頑として日本の常識を押しとおし、トップである自分が責任を取るようにしたそうです。そして、それはたとえ「世界の常識」に反していても逆に評価されたということです。

トップが責任を取るのは日本の常識…だとしたら、日本人は世界の常識を真似るようになったということでしょうか。

欧米では自分がミスをしても謝らないのが常識、誤ればミスを認めることになる。日本人はすぐに謝るからなめられる。こんなことをまことしやかに言う人もいます。

松浦さんは世界の常識に飲み込まれることなく、日本の常識に固執することもなく、世界の荒波を見事泳ぎ切りました。

そんな松浦さんが、日本の将来をとてもとても心配して憂えています。

日本全体が内向きになっている。さらに心配なのは若い人の内向き思考。
いまだに日本人は国内問題を、国内的な観点のみで処理できると考える向きがある。実際はそうではない。国内問題は国際的な諸問題と密接につながっている。
以心伝心や不言実行などを何か非常に重要な道徳であるように教えて、あまり議論をさせない。試験では教師が言ったようなことを書けばよい成績が取れる。会社や役所など、日本の組織内にも同様の欠陥がある。
おそらく大半の日本人は、対外的な発言が弱いことを認めている。問題はその克服のためにどう実践するか。対外的な発言と言っても、日本のことだけを知っていればよい、日本的な振る舞いをすれば国際的に評価されると思ったら大間違い。

国際人のすすめ~世界に通用する日本人になるために~』という本に詳しく書かれています。

新聞などメディアをはじめ、日頃のちょっとした会話にも日本人の内向き思考というか、もっと言えば民族主義とも言えるものを感じます。違憲である集団的自衛権に対しても「戦争反対」「若者を戦場に行かすな」といった論調ばかりです。戦争が嫌で戦争に行きたくないのは誰だって同じです。日本人だけではありません。日本人以外が戦争をしているのならそれは仕方がない。石油や食料などがちゃんと安く入ってくるならそれでいいじゃないか。外国の子どもや女性が苦しんでいてもそれはその国の責任ではないか。日本はまず自国の安全を優先するべし。

これが大きな間違いであることに気づいている人もいるでしょうが、全体の共通認識となるには時間も努力も相当かかります。戦争反対!とそればかりを繰り返していると言って批判するばかりではなく、戦争に反対なのは人類共通で、そのためにどうするかを話し合わなくてはならない、というメッセージを伝えなければなりません。この機に乗じて与党を攻撃する共産党や、その共産党を過去の失政を蒸し返して攻撃する与党の姿はとても後ろ向きです。

党利党略に走っているのは与野党いっしょです。




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