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先日の朝刊に「植物の生き残り戦略に学ぶ」と題して、助け合いについての記事が載っていました。美しい花やグラデーションをなす紅葉を見て、私たち人間は癒されるが、実は植物の世界はそんな穏やかなものではない。弱肉強食・適者生存、生き残りをかけた熾烈な争いをしているのが植物界の実態であると言うのは、静岡大学教授で雑草生態学が専門の稲垣栄洋(ひでひろ)さんです。

イギリスの生態学者グライムは、植物の生き残り戦略を3つに分類し、CSR戦略と名付けています。

Cはコンペティティブ=競争型で、強い植物がとる戦略です。これに対し、S戦略・R戦略は正攻法で戦っても勝てない、競争に弱い植物の戦略です。Sはストレス耐性型で、水や光が不足・温度が低いなど生育にマイナスとなるような条件に耐える力を持つことで、過酷な環境でも生き残ることができる植物です。サボテンや高山植物などで、他の植物との競争を避け、厳しい環境に耐えることで生き残りを果たしています。Rはルデラル(攪乱かくらん)耐性型で、激しい環境の変化にも対応できる植物です。都会によく見られる雑草などです。

植物同士の競争だけでなく、病原菌や動物・昆虫との戦いもあります。昆虫との戦いは特に激しく、防御のためさまざまな化学物質を作っても、「蓼食う虫も好き好き」で、他の昆虫なら見向きもしない植物を好む虫もいます。そこで、食べられることを逆手にとった方法を植物は見出します。代表例は受粉です。

ポイントは、仲良くしようとして共生関係になるのではないということです。自然界は熾烈な競争社会であり、適応できないものは容赦なく淘汰されてしまいます。共生関係にあるほうが生存のために有利なのです。

長期的に見たら、助け合う戦略にメリットがあるということは非常に示唆的だと感じます、との稲垣さんの言葉で記事は締めくくられています。

国際関係にも生かせそうな戦略ですね。もちろん社会保険労務士の業界にも。子どもが社会に出て行くときにも必要な知恵です。

キーワードは

弱い者でも勝てる工夫

防御してもダメなら利用

です。

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