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看護職の多様な勤務形態導入促進事業報告のひとつがとても興味深かったです。

育児・介護の両立のためワークライフバランス(WLB)をがんばりましょう!はいいのだが…
ナースに占める女性比率は70%以上。短時間や日勤の人が増えすぎると職場は確実に崩壊。

WLBでスッテップダウン(夜勤なしや制限あり、時短や勤務日数制限あり)した年月が長期化するほど元に戻る可能性が低下…
一度ゆるやかな勤務を経験した人は、なかなか元に戻らない…
すごく深刻なことだが、あらかじめ覚悟しているのか?
本当に困るのは自分たち。

病棟ナースのWLB制度崩壊のイメージは…
WLB推進の流れの中で、夜勤免除の権利を持つ人が普通に権利を行使できるようになる。
経営者は時代の流れとしてそれを受け入れるが、夜勤要員を新たに配置せず。
その結果、夜勤免除の権利のない人は、過酷な勤務を強いられる。

WLBのために病院があるんじゃない。病院のためにWLBがある。
勝手な人のためにやるんじゃない。誠実な人のためにWLBをやるんだ。

権利はあっても、可能な範囲で勤務形態をステップアップ(夜勤を入れたり)させる
WLBを保証する一方で、権利を行使しないで夜間や休日にがんばってくれた人をきちんと評価・処遇する

福利厚生的な発想と施策だけでは、本当の意味で専門職をリスペクトしたことにはならない。
なぜナースとして働いてくれるのか?
普通に考えれば答えは明らか。

こういった考えには反発があると思います。

女性に優しい企業である資生堂が、美容部員に対し、子育て中も可能な限り夕方以降や土日も勤務するよう求めたことで、資生堂ショックが広がりました。

雑誌アエラの中で、日本労働弁護団の佐々木亮弁護士が、「資生堂は取り組みの理由として、育児中の美容部員とそうでない人の不公平感をなくすことを挙げているが、社会に必要な不公平もある。労働法は女性や子どもを保護しているので不公平だが、そうしないと社会が発展しないから。一企業内においては不公平でも社会全体としてメリットがある。単に育児中の女性もどんどん働かせるべきという誤解が他社に生じないか心配。」と話しています。

正しい意見なのにもどかしく感じました。労働側弁護士として活躍されている佐々木さんですが、いっしょうけんめい労働者を守っているのはわかるのですが、なにか違う…というもどかしさを感じるのです。

女性や子ども、障がい者や高齢者に対する配慮は「保護」なのかといったそもそも感もあります。なんだかすべてにおいて「パターナリズム」が背景にあるように思えるのです。就業規則やそこに規定されていれば行使が可能とされる懲戒権、源泉徴収や年末調整(直接関係ないですが)定期健診など安衛法関連の規定などなんでも。

パターナリズムはその対象を正当な権利行使者とは見ていないのです。

女性活躍も多様な働き方もWLBも根底にこのパターナリズム、女性蔑視、労働者蔑視があるため受け入れを本能が拒絶してしまいます。

正直言って多様な働き方・女性活躍・WLBの3点セットはもういいわってかんじです。
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