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全国社会保険労務士会連合会中部地域協議会主催の研修会がありました。

Part.1 待ったなし!どうする?女性が活躍できる雇用環境(海老原嗣生氏)
Part.2 日本型雇用と女子の運命(濱口桂一郎氏)
Part.3 5つの角度から考える女性が活躍できる社会の結論(海老原氏と濱口氏の対談)
の3部構成で、お二人の有名講師を迎えての豪華版でした。

なのに前の方の席がけっこう空いていました。

おそらく、多くの社労士にとって「女性活躍」や「女子の運命」などは外部向けの装飾程度で、あまり興味がないというか、大事なこととは思っていないのではないかと推測します。中小零細企業が顧客なので女性活躍推進法もあんまし関係ないし…ってとこかもしれません。

私はなんとかこの日までに濱口氏の最新著書『働く女子の運命』を読み終えましたが、実は購入までに時間がかかりました。昨年末には発売されていたのでもっと早く買って早く読み始めることもできたのですが…

書評が出るのは早かったので、バリバリ働いている女性(高学歴のバリキャリ、総合職など)について書かれているのは知っていました。だからちょっと不満でした。若者や中高年の雇用に続いていよいよ女性の雇用!なのに、パートや派遣といった非正規女性労働者を取り上げていない。濱口氏もやはりこういう部分にはあまり関心がないのか…研究職の偉い先生の関心はやはりバリキャリなのか…と、浅はかな思いでいじけていました。

著書のあとがきで、非正規労働について書いていくと、最近に近づけば近づくほど女性労働問題ではなくなってくる。主婦パートが中心だったころにはなかなか進まなかった均等待遇問題が、年長フリーター問題でようやくパート法改正に至った。有期契約社員の不合理な待遇も派遣も老若男性フリーターでようやく問題とされた。高度経済成長以前には、やはり成人男性の非正規労働が政策課題だったと書かれています。

女子どもの問題が成人男性にまで拡大してきて初めて大きな問題となるのですね。女がフリーターで低賃金なのは仕方がない、あるいは養う父親や夫の問題。だが男がこれじゃいかん!というわけです。

女性を切り口にするにはある程度のレベルのとこじゃないと無理なんですね。

でもある程度のレベルの女性なんてほんの一握り。うちとは関係ないわ…となるのです。女性の役職を増やすって言ったって、本気で女性を育成とか考えてないですからお飾りに払うには役職手当の額が…とかそんなところです。

海老原氏が「みなさん!今転換期だってことわかってますか!」と訴えていましたが、伝わっていたのかどうかとっても心配です。

ところで、海老原氏は著書の印象から硬派で強面のイメージを抱いていたのですが、違っていました。意外でした。濱口氏はブログのノリと同じでhamachan先生でした。『日本の雇用紛争』を購入し、サインをしてもらいました。税込み2700円のところ、セミナー参加特権で2500円でした。Amazonでは中古が8000円以上するらしいですよ…





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