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6歳の娘は寝る前にいつもおはなしを読んでくれる。こないだはなぜか歌だった。「母と子のおやすみまえの小さなお話」の最初のほうに桃太郎やウサギとカメなどの歌がのっている。これらの歌は歌自体がお話になっている。

もーもたろさん、ももたろさん、お腰につけたきび団子一つ私にくださいな。
やーりましょう、やりましょう…

あれっ?と思った。

私はこの部分「あげましょう」で覚えていたが。それに、「一度に攻めて攻め破り、つぶしてしまえ鬼ヶ島」だの「面白い面白い残らず鬼をせめ伏せて、分捕りものをえんやらや」「ばんばんざいばんばんざい、お供の犬やさる雉は勇んで車をえんやらや」

なんか聞いていて嫌な気分になる歌です。

自分が覚えていたのはこんな歌詞だったっけ?1~2だい目あたりまでしか知らなかっただけなのか。

去年ストレスチェックのセミナーを受けたときに、講師の精神科医師からちょっとした質問がありました。ある宇宙飛行士の最終試験で出されたのが、浦島太郎と桃太郎のどっちが好きかという質問だったそうで、みなさんはどうですかというものでした。セミナー受講生の大多数が桃太郎が好きでした。私はなんとなく桃太郎の勧善懲悪に胡散臭いインチキくさいものを感じていたので、浦島太郎を選びました。

宇宙飛行士に選ばれたのは浦島太郎を選んだ人だそうです。

それはさておき。

気になり調べてみました。

最初はやはりあげましょうになっていたみたいです。しかし「あげる」は「やる」の謙譲語であり、家来である(動物でもあるな)犬サル雉に謙譲語を使うのはおかしいとして、やりましょうに統一されたとか。

花に水をあげる、ペットにエサをあげるもおかしいとして、「やる」を使うよう指導するというのを聞いたことがあるな。

それはまあいいが、桃太郎はどうも勧善懲悪ストーリーというわけではないみたいだ。

勝てば官軍ストーリーかもしれない。

鬼の征伐についていくなら(きび団子を)やりましょう…って、物で釣ってるわけだな。ついて来るならが正しい使い方じゃないか?というツッコミもありますし…

攻め破りつぶしてしまえ鬼ヶ島…って、大義名分は人々を苦しめる鬼退治だが、ほんとの狙いは鬼の所有する宝だろう?

残らず鬼をせめ伏せて分捕りものをえんやこら…って、分捕るってのは人の物を力づくで横取りするってことだろ?大義名分を掲げりゃ何をしてもいいというのか?

しまいには、お供の犬サル雉まで勇んで天狗になっちゃって…

しかもおじいさんおばあさんなど身内で宝をひとりじめしてさ。

桃太郎物語って、いけ好かないではないか!!

福沢諭吉は桃太郎を厳しく批判しています。

桃太郎が鬼ヶ島に行ったのは宝を獲りに行くためだ。けしからんことではないか。宝は鬼が大事にして、しまっておいた物で、宝の持ち主は鬼である。持ち主のある宝を理由もなく獲りに行くとは、桃太郎は盗人と言うべき悪者である。また、もしその鬼が悪者であって世の中に害を成すことがあれば、桃太郎の勇気においてこれを懲らしめることはとても良いことだけれども、宝を獲って家に帰り、お爺さんとお婆さんにあげたとなれば、これはただ欲のための行為であり、大変に卑劣である(ウィキペディア)

桃太郎の鬼退治にはどーもよからぬ目的があったのでは?という疑問は今でもあり、模擬裁判やディベートの議題になることもあるとか。

余談ですが、年末のテレビ番組で、裁判員制度の説明をカチカチ山でやってました…






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