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童謡の「線路はつづくよどこまでも」はメロディーも歌詞も明るく楽しい。鉄子であった私は、始発の最寄駅を出発するときはいつも心の中でこの歌を歌っていた。

1年ほど前、子ども向けの英語ソングCDではじめて原曲を聞いたときに異変を感じた。英語力はゼロだが、小さなころから知っている大好きな歌なので、多少単語を聞き取れて意味だってわかるはずだが、まるでわからない。添付の歌詞カードを確認すると、次のような訳がのっていた。
(歌詞カードがみつからなかったのでウィキペディアから拝借。なので2番目は違った表現だったような…)

俺は線路で働いている、まる一日中だ
俺は線路で働いている、あっという間に時間が過ぎてゆく
警笛が鳴り響くのが聞こえるだろ
こんな朝っぱらから起きろって
親方の叫び声が聞こえるだろ
ダイナ、ホーンを吹き鳴らせってさ
ダイナ、吹き鳴らしてくれ
ダイナ、吹き鳴らしてくれ
ダイナ、吹き鳴らしてくれ、お前のホーンを
ダイナ、吹き鳴らしてくれ
ダイナ、吹き鳴らしてくれ
ダイナ、吹き鳴らしてくれ、お前のホーンを

誰かがキッチンにダイナと居る
誰かがキッチンに居る、俺は知ってるんだ
誰かがキッチンにダイナと居る
あの古いバンジョーをかき鳴らしてるんだ!
歌ってやがるぜ、フィ、フィー、フィドリーオって
フィ、フィー、フィドリーオーフィ、フィー、フィドリーオ
あの古いバンジョーをかき鳴らしながらな
誰かがダイナと愛し合ってる
誰かが愛し合ってる、俺は知ってるんだ
誰かがダイナと愛し合ってる
あの古いバンジョーが聞こえないからな


ダイナがなんなのか誰なのか知らないが、どうやら子どもが電車にのって遠くに楽しくお出かけする歌ではなさそうだ。びっくりした。

ウィキペディアで調べてみたら、1863年に始まった大陸横断鉄道建設に携わったアイルランド系の工夫たちによって歌われ始めたもので、線路工夫たちの過酷な労働を歌った民謡・労働歌のひとつで、日本では1955年に「線路の仕事」の題名で比較的忠実に紹介されたとある。

1960年のテレビドラマ「テキサス決死隊」の主題歌に替え歌で使われ、人気が出て日本で広まり、1962年NHKみんなのうたで「線路はつづくよどこまでも」として紹介されて以降、童謡として愛唱されるようになったということです。

アメリカ西部開拓時代を扱った作品は児童文学にも多く、子どもたちだけではなく、当時の大人たちの生活も描写がリアルでとても興味深いです。テレビドラマにもなった「大草原の小さな家」で、ある年の収穫がなく、ローラたちのお父さんが鉄道工夫になってしばらく家を離れるというシーンがありました。クリスマスに帰ってくるとき雪嵐に遭い、凍死しそうになるのだが、子どもたちのプレゼント用の棒キャンディーを食べてなんとかがんばり我が家にたどり着きます。ローラやメアリー、お母さんのキャロラインといっしょに私と2歳上の姉も雪まみれのお父さんがドアから入ってきたのを見て嬉しくてたまりませんでした。

日本でも鉄道建設や道路建設は過酷な労働であったと思います。史料や文学作品からその実情を知ることができます。

どのような分野であれ、歴史を紐解くことで視界がずいぶんと開けてくるものです。

国の発展のために労働力を提供し続けた100年以上前と今は何かが違うのかなぁ



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