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作家の佐藤優さんと政治家の井戸まさえさんの共著に『小学校社会科の教科書で政治の基礎知識をいっきに身につける』という面白い本があります。

小学校6年生の社会科の内容をきちんと消化すれば、新聞やテレビで報道されている政治に関するニュースの大半を理解できるとの観点に立ち、表だけではなく裏の部分も、お二人が国会議員や外務官僚として政治の現場に携わった経験を基に書いてあります。

佐藤優さんは書いて書いて書きまくっている方なので、フツーに本を読んでいればどこかかしらで佐藤さんの書いたものを目にします。佐藤さんの書いたものを読むと、腹の底が読めない恐ろしさを感じますが、この本の裁判について書かれてある箇所もそうでした。

井戸まさえさんは離婚に時間がかかり、再婚後に新しい夫との間にできた子どもが民法では前夫の子どもとなってしまうため、この規定はおかしいということで、現在の夫との親子関係を強制認知させる民事訴訟を起こしました。地裁で認められたそうです。

佐藤優さんは、無戸籍の子どもたちを助ける画期的なことだったが、もっと徹底的にやる方法があると言うのです。

一審で判決がでたら控訴する。控訴の理由は「判決の内容に不満はないが、最高裁で確定させたい。こんな非合理な法律があることを明らかにしたいので控訴する。」そうすると、理由になっていないとして控訴却下されるはず。それを今度は上告する。そうすると最高裁で上告棄却されるから、一審の判決が最高裁確定になる。そうしたら絶対に動かせない。屁理屈の屁理屈。

無戸籍の子どもたちを助ける判決ならいいが、そうじゃなかったら、どんな判決でもこんな手を使われたら…。

スラップ訴訟そのものです。

どんな理由・内容であろうと、誰もが訴訟を起こす権利を持っています。

このような考え方もありということなのです。そして世界はそういう人たちも含めて成り立っているのです。佐藤さんはクリスチャンでもあるので、キリスト教の考えを理解するうえでも佐藤さんの書いたものは参考になります。信頼と対話は大事だが、悪を看破する叡智がなければ善人として滅びていくしかないのだと痛感します。

佐藤優さんはどこかでイスラエルについて、世界中から同情されて消滅するよりも、世界中を敵に回してでも存続することを選んだと書いていました。

佐藤さんをただの善人だとは誰も思わないだろうけれども、自分たちに好意的だからといってゆめゆめ味方だなどとカン違いしないことが重要だと思います。
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