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一人が不適切なことをしたせいで、多くの同業者が迷惑を被る。どの業界でも起き得ることである。悪いイメージを持たれ仕事が減った、売り上げが一時的に落ちた…ということもあるかもしれない。だから自分たちもまた被害者である、と思う人もいるかもしれない。

だが、今回のうつ病追い込み社労士事件の被害者は社会保険労務士ではない。

どれほど他の社労士に迷惑がかかっていようが、社労士は被害者ではない。

自分が言ったこと、やったことが多くの人に迷惑をかけてしまうおそれがある。そのことは十分自覚するべきことと思う。結果として業界に多大な悪影響を及ぼしてしまったのなら、しかるべき処分を受けて当然だと思う。

そして、私たちは一人のアホな社労士がやったアホなこととして、世間といっしょになって被害者ヅラするのではなく、自分たちの業界の不祥事として真剣に受け止めるべきではないか。

社会の中で生きて行くということは、例えば私なら、日本人であり、女性であり妻であり母であり、社会保険労務士であり、地元住民であり、児童福祉関連に首を突っ込む者であり、仏教徒であり…とそれぞれの場でいろんな役割を担っている。

日本人が海外で不祥事を起こせば、自分は関係ないと思ったって、海外の人は「だからニッポン人は~~」と思う。小さな子を持つ働く母が、子どもを放置して仕事をしていたら、自分はそうじゃなくても「女性活躍で浮かれてんじゃんねえよ。子どもの面倒も見れねえでなにが仕事だ!」と非難されるかもしれない。

ISや一部の教条主義に陥っているイスラム教徒のおかげで、どれだけ多くの罪もないイスラム教徒が迫害されているか。行儀のいい中国人だっているのに、そうではない中国人のおかげでどれだけ良識ある中国人が迷惑を被っているか。

自分は自分。国籍や人種、職種、性別なんて関係ない。そう思ったって、一旦事が起きれば、自分の出身国、民族、性別、職種などを意識せずにはいられなくなってしまう。否応なく属性に引きずられてしまう。巻き込まれてしまう。

平穏な日常をぶち壊しにされ、恨みつらみは大きいが、一部の不届きものが起こしたこと、などと他人事のように言っていられない状況になってしまうのだ。

自分が勤務する会社がすごい不祥事を起こして社会に巨大な損失を与えたら、自分は被害者だろうか?自分が勤務する福祉施設で、職員が利用者を暴行によって殺害してしまったら、自分は無関係なのだろうか?自分の属ずる業界の誰かが、顧客をだまして利益をあげていたらそれはその人の勝手なのだろうか?

正義ヅラ・被害者ヅラ・傍観の決め込みは浅ましく見苦しい。
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