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就業規則の人事異動のところに「転籍」の規定が記載されているものがある。配置転換や出向と並べてあるが、移籍出向なので従業員の同意が必要である。現状の労働契約を解消して新たな契約を締結するので、会社の一方的な命令ではできないということが一般に知れ渡ってきたようだ。

そこで、「同意」の言葉が盛り込まれているわけである。たぶん。会社は転籍を命じることができる。その際は従業員の同意を得ることとする。というふうになっている。

しかしだ。

「同意」を得て行う「命令」とはいかなるものなのか?

同意と命令は1軒のお家に同居できるのか?

転籍だけが命令だけど同意が必要なのか?

命令を調べてみると、上の者が下のものにあることをするよう言いつけることとなっている。他に行政処分や法律などに関連したものがでてくる。

どうも「これだ!」というようなはっきりしたものではないようだ。和をもって貴し精神の日本においては、命令といってもそれほど強固なものではなく、配転にしたって、同意を求めていたりする。断るわけがない、という前提のもとに「命令」し「同意」を求めているのかもしれない。なので、あっさり「はいわかりました。承知しました。」などと言うとかえって、ほんとにいいの?希望はないの?などと聞かれたりする。命令という形式を取ってはいるが、ぐだぐだ言えば少し配慮するよといった程度の余地はある。

とても日本的でのほほんとしている。裁判などという日本的でないものに遭遇しなければこの曖昧ななあなあ規定は悪くない。

裁判になっても勝てるような、そんな就業規則を作ろう!と、がんばっている社長さんやそれをプッシュする労務コンサルタントは立派だが、ご立派すぎて…というかんじもしなくはない。

第三者(お上)に裁いてもらえば、勝てばそれみたことかと鼻高々だが、負ければ口惜しい~~~キーッとなるものです。

話し合いとは単なる形式のことなのか、キレイごとを言うのか。労働条件に疑問があっても会社に聞くことさえできない一方で、行政に訴えに行ったり訴訟を起こしたりすることが、毅然とした強い態度なのか。

アッ…

同意と命令ってちょっとおかしいんじゃないの!!という主張をするはずが、日本の労働現場ではそれほどおかしいことではないのかもしれない…という考えに変わってしまった…

ところで、同意命令というのがアメリカの公正取引法のところにありました。Consent Orderとなってます。えーっとどういうものかと言いますとね…

公正取引委員会のサイトに載ってます!

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