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知らなければ損をする。闘わなければバカをみる。
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ロマン・ロラン著『ジャン・クリストフ』に、ある子持ちの未亡人が、毎日ヒマそうにしていることをからかわれ、次のように抗議する場面がある。
朝起きて身支度を整えて、昼食のことを考えて、昼食を作り、昼食を食べて、夕食のことを考え、少し部屋の片づけをして…そんなことばかりで日が暮れて、毎日やることがたくさんあるのですよ!何もしない時間も少しはないといけませんしね。(小さな女の子が一人おり、雑貨屋もやっているが、そちらはたいした働きがない…)
ほんとにそのとおりである。私だって同じだ。
6歳の娘と60歳を過ぎた夫の世話や、自営の仕事、月に10日の役所勤めは他人からみれば片手間仕事に見えるだろうが、それ以外にも上記の子持ちの未亡人と同じようにこまごまとした際限のない仕事がいっぱいあるのだ。
昨日はそれに加えて4時間にも及ぶマイナンバー研修を受けねばならなかった。(別に強制ではない。しかも3時間以上はうつらうつらしていた。しかも夏ボケのため、会場がホテルなのにジーンズとTシャツで参加し、肩身が狭かった…そして内容はさっぱりわからなかった…4時間のうち3時間居眠りしてたからじゃありません!いや、それもあるけど、そうじゃなくてもわからないんです)
小説『ジャン・クリストフ』には、たいした働きのない未亡人や、窓辺で半日ぼんやりして過ごす人間、そこに座っていろと言われたなら黙って何日でも座っていられるような人間以外に、朝から晩までしゃべり続け、喚き続け、体を酷使し続け、そうしないものを激しく憎む人間も出てくる。
両者は慈悲や寛容の心を持ちながらもやはり相容れない。
それでも、昨今のわが国と違い、自分の領域を侵害されることはない。怠惰な未亡人も、喚き散らすしか能のないおかみさんも、迫害は受けていない。
これは貴重で神聖な権利であり、お上から授けられる類のものではない。
ああ…6時前なのに、もう娘が起きてきた…朝ごはんの準備に、小言に忙しい