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ものに囲まれた暮らしがあっていい。

物のない時代を生きてきたので簡単にはものを捨てられない。

捨てると部屋も心もすっきりするという効果はあるだろうが、まだ役立ちそうだから取っておきたい、もう一度役立ててから捨てたいと思うのならそれでいいと思う。

無理して断捨離ブームにのることはない。

97歳のエッセイスト:吉沢久子さんの言葉です。

私は去年から、一念発起して物の処分を始めてこの秋で一段落の予定です。

断捨離からは程遠い、長い道のりでした。

使えそうなものは自宅のガレージセールで50円ほどで売りました。来てくれたご近所さんには、手作りのプリンとシフォンケーキをプレゼントしました。15年以上前に購入したキーボードは愛着があり、使わないにもかかわらず捨てることができませんでした。小学生の女の子が最後にやってきてもらってくれました。新聞販売所からもらった炊飯器も数回使用しただけでしたが、処分に困り押し入れで場所をとっていました。他でお役に立てて炊飯器も嬉しかろうと思います。

売れ残ったものは福祉施設の方に引き取ってもらいました。

時間と手間とお金がかかりました。でも捨てなくてよかったと思っています。

本も廃品回収などにだせばすぐに片付いたのですが、スズメの涙ほどのお金で古本屋に売りました。雑誌などは「あの人にはこの特集が役立ちそう」とか想像していろんな人にプレゼントしました。やはり時間と手間とお金がかかりました。でも捨てたくはなかったのです。

物が有り余っている、供給過多のこの時代に、精神性と結び付けて捨てることを礼賛する風潮が
気に入りません。

断捨離ブームで笑いが止まらないのは売り手です。

物心がついたころから窒息しそうなほどモノがあるれかえる中で育った人間にとって、捨てるなどという行為はなんの痛みもありません。

私は吉沢さんほどのモノ不足は経験していませんが、長いデフレ後の今ほど廉価なものが大量にあった時代でもなく、自分のものを持った経験はあまりありませんでした。

20歳頃にバブル経済が崩壊しました。安いものが大量に出回ったのと、自分で稼いだお金で好きな物を買うというタイミングが重なり、ずいぶん長い間物を買い続けました。何度か物を捨てたり売ったりはしましたが、簡単に処分をするとまた簡単に買ってしまうのです。途上国に古着を送っていいことをしたつもりでいたこともありました。

物を買い続ける生活に終止符を打つことができたのは激減した収入のおかげでした。1日10時間近く拘束されて働いていれば、今の時代なにもかもアウトソーシングですませられるのです。

でもさすがに収入がないと安いものでも買えません。当たり前ですが…

家の中にある大量のもので間に合わせるしかないので、断捨離などとんでもない!というのがほんとうのところです。

断捨離よりも「買わない」のが一番なのだけど、買わずにはいられないのが現代人。コストコもできたしね…コンビニの対極のコストコが流行るその理由とは…



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