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有給休暇の取得率アップは労働時間削減と並んで国が力を入れているものである。名称やその存在は知られてきているようだが、実際に取得したことがある人というのは少ないのではないか。取得率は半分ほどである。

私自身20年以上にわたる労働者生活の中で、2回ほどしか取ったことがない。8年ほど前に初めてそのようなものがあるということを知った。なので、てっきり最近の制度なのだと思っていた。

労働基準法に規程されていており、労働者にとっては取得の権利、使用者にとっては付与の義務であるこの制度の歴史は意外と古い。戦後制定された労基法には当初から規定があり、公務員にはこのような休暇制度は戦前から賜暇制度として認められていたそうだ。欧米諸国においては、戦前から制度化されていて、今だって付与日数や取得日数は日本と比較にならないほど多い。ドイツ・フランス・スウェーデンなどは4~5週間である。バカンスを想定しているのですね。アメリカはちょっと事情が異なる。

有給休暇制度の歴史がけっこう古いということを知った時は本当に本当に意外であり、驚いた。実の親だと思っていたら違っていた…というくらいの驚きだった。

自分が知らなかったのはボンクラだったからだ。だが、他の多くの人もボンクラなのか?雇用される人も経営者も多くの人が長年知らなかったのではないのか?この制度が知られるようになったのはこの10年ほどではないのか?と私は疑っている。

そんななかでの、有給休暇の取得率アップを目指しましょう!という施策にはなにかずれているようなもどかしさを感じる。

完全週休2日制だって半分ほどなのに。(なのに学校は完全に土日休みだし)

ほとんど制度が知られていないまま、半日付与や時間単位付与が認められたり、計画的付与(会社が割り当てる)が義務付けられたりして、有給休暇ってなんのためにあるんだろう?その目的はなんなのだろう?と思わざるを得ないような運用となってしまっていることが多いのではないか。

労働者の心身の疲労を回復させ、労働力の維持培養を図るため、またゆとりある生活の実現にも資するという位置づけから有給休暇の規定がある。(労働法コンメンタール)

そうだったんだ!!

退職する人が有給休暇を取ってからやめるのは、次の会社のためだったんだね!なるほど。



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