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認知症は早期発見早期治療が要だそうだ。予防がイチバンだとか。

言いたいことはわかる。

私は身内に認知症になった人間がまだいないので、関わる人間の苦労を十分に知っているとは言えない。介護の仕事をとおして知っているだけである。在宅で支える家族も、施設で仕事として世話をするワーカーにしても、寝たきりの人よりもむしろ心労が大きい。本当にたいへんだと思う。なので予防や早期発見早期治療は大切なことだと思う。

しかし、それにしてもと思う。

認知症に対する恐怖や嫌悪があまりにもひどい。長生きすればリスク要因として大きいにもかかわらず、毛嫌いしている。認知症になるぐらいなら早死にしたほうがマシとまで言われると、今生きている認知症の人を否定していることになり、自分までが否定されたような気持ちになってしまう。だって、私は今でも認知症みたいなところがあるし、それでもおいしいものを食べたり、面白い体験をしたり、楽しい気分でいたいと思うから。

自分年齢や娘や息子の顔を忘れたからって一巻の終わりって、ずいぶん料簡が狭くないか?

私が介護の仕事で出会った認知症の人たちは、「認知症であること」で不幸だったとは思いません。幸せそうな人もそうでない人もいたけど、認知症とはあまり関係がなかったと思います。


それなのに、認知症をこれほど恐れ忌み嫌うのは若年者の奢りのように思います。

認知症になってすべてを忘れたとしても、その人の人生はなくなりません。功績をなした人がボケると、「昔あれほど優秀な人だったのにね~」などと陰口を言われたりしますが、その人の功績は変わらないのです。

認知症に限らず、介護問題!とか銘打って、日本人の長生きを大問題扱いしていますが、本当のところ何が問題なのだろうか。介護職の不足というが、世間の大騒ぎには釈然としないものがある。穴のあいた入れ物に、どんどん水を注ぎこんでいては永遠に水は溜まらないのだが…

最後にアメリカの詩人・ロングフェローの老いを称える詩を紹介します。

老いは、装いこそ違え、青春に勝るとも劣らぬ好機なり。あたかも、黄昏過ぎし夜空に、白昼隠れて見えぬ星の、満点に輝けるに似たり。

40代50代60代の方でこのような心境の方がどれだけいるでしょうか。

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