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介護の仕事をしている友人と久しぶりに会ったのだが、激ヤセしていてびっくりした。

職場のことで悩んでいるということだったが、悩みに付随する現場での様々な出来事に「ええっつ」「マジで」「ありえん」と驚愕するばかりで返す言葉さえ出てこなかった。

私も介護現場で働いた経験はあるが、特別養護老人ホームと居宅介護事業所に少々という程度で、他の介護サービスについてはその実態というものをほとんど知らなかった。

地域密着サービスの名の下、原則その地域の人しか利用できない(もちろん裏技がある)グループホームや小規模特養がある。地域密着という言葉はどのような分野であれ、肯定的に使われている。介護保険の場合、介護報酬の単価を高くしたり、基準を緩和したりしてあるサービスがほぼ飽和状態になると、指定を市町村に移して「地域密着」サービスにしているようだが…

ある地域のある施設で行われていることは、そこで働く従業員とたまに来る家族とそこで生活する利用者にしかわからないという閉鎖性において、見事な地域密着といえる。かつて、家庭内で起きることは夫婦や親子間での暴力であっても、外部の介入は憚られた。地域密着型の介護事業所も同じような状態になっているように思う。

公的な介護保険制度の下で。監査が行われていながら。(在宅介護サービスの場合、5~10年に1回ほどしかないようだが)

友人とはかつて、特養でいっしょに働いたことがあるが、入居者のああしたい、こうしたいという希望をかなえてあげたがる人だった。つまり、流れ作業でラクをしたいと思う介護士からはうっとうしい存在だったと思う。

しかし、友人がかなえてあげたい入居者の希望というのは、「トイレでおしっこやウンチをしたい」「ゆっくりごはんを食べたい」「お風呂に入りたい」「たまには外に出てみたい」という程度のものである。

だが、これらのささやかな、というかごく当たり前の願いが叶わないことを、「仕方がない」「人手不足なのにわがままだ」と捉える人が介護職の中にも家族の中にも非常に多い。

寝たきりの人が言うわけではない。介助すればできる人が言うのである。

だが、「地域密着の馴染みの関係のもとで家庭的な雰囲気の」グループホームで、当たり前の介護をやろうとしてできず、友人は燃え尽きそうになっている。

夜勤明けで、勤務時間が過ぎても2~3時間居残って仕事をすることが恒常化し、勤務中ケガをしてこっそり病院に行き「業務外の健康保険」で治療し、夜勤が不安だと言って日勤者に居残ってもらい、事業所が黙認する。監査では流暢に嘘八百並べ、それが通ってしまう。他業種から参入し、現場に任せきりにして無法状態になっていることさえわからない経営者。

これが住み慣れた地域で安心して人間らしい生活を送るための地域密着サービスの実態である。虐待などが明るみに出るのは、家族の調査によってである。介護職員が一番現場をよくわかっているのだが、その介護職員が労使一体となってしまえば、事実は闇に葬られてしまう。

燃え尽きてしまう前に、勇気と力を振り絞って事実を訴えて欲しい。介護士不足は大問題である。しかし、当たり前の仕事ができない者を介護士とは言わない。国が増やそうとしているのは介護士ではなく、障害者・高齢者処理人である。




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