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保育園落ちた騒ぎが姦しいです。

待機児童ゼロとされる地域に住んでいるせいか、こういった問題には戸惑うばかりです。

保育園は親が就労その他の事情で子どもを家で世話できないときに預ける施設ですが、そこを「落ちた」「受かった」と言うのですね。「落ちた」ことのない人にはよくわからないことだと思います。保育園に入れるように活動(画策?)することを保活というそうです。

就活、婚活、保活…

高校生のころ、文通相手のシンガポールの女の子がジョブハンティングをしていると手紙に書いてきて、最初なんのことかわかりませんでした。それが「就職活動」であると英語教師から聞きびっくりしました。ハンティング??!!狩るってこと?能動的に動くってことなんだろうけど、ほんとびっくりしました。だって、日本の高校だと先生がぜーんぶ面倒みてくれるもの。成績のよい生徒は先生の言うことを聞いていればちゃーんと銀行とか電力会社とかそれなりの企業に就職できたから。(バブル崩壊の前は…)

で、保活ですが、就活といっしょで都会の方では能動的にやらなきゃいけないんですね。

地域間格差が問題のようですが、これは本当に地域間格差の問題なのでしょうか?

預ける側にしてみればとにかく保育園に「受からなきゃいけない」のでしょうが、入れるのが当たり前の地域に住んでいて、かつ保育士経験ありの私としては、質などどうでもいいというか、質を問うということ自体がほとんどないように感じます。しょせんお上だのみ、誰かが何かしてくれるのが当然、だって税金払ってんだしという考えが根底にあるように思います。入ることが第一で、質は二の次…だからだけじゃなく、入れて当たり前の地域においても質などほとんど顧みられていません。

園や保育士がいっしょうけんめいやっていてもそれを当然と思い、働く側の待遇になどなんの関心も持たない人が多い一方、ずさんないいかげんな保育をしていても気づかない、気づいても声を上げない人がとても多いのです。

保育を教育問題と考えず、少子化問題、女性活躍問題、労働問題としか考えていないのですね。

介護問題が介護をする側の問題としか考えられていないのと似てるかも…





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全国社会保険労務士会連合会中部地域協議会主催の研修会がありました。

Part.1 待ったなし!どうする?女性が活躍できる雇用環境(海老原嗣生氏)
Part.2 日本型雇用と女子の運命(濱口桂一郎氏)
Part.3 5つの角度から考える女性が活躍できる社会の結論(海老原氏と濱口氏の対談)
の3部構成で、お二人の有名講師を迎えての豪華版でした。

なのに前の方の席がけっこう空いていました。

おそらく、多くの社労士にとって「女性活躍」や「女子の運命」などは外部向けの装飾程度で、あまり興味がないというか、大事なこととは思っていないのではないかと推測します。中小零細企業が顧客なので女性活躍推進法もあんまし関係ないし…ってとこかもしれません。

私はなんとかこの日までに濱口氏の最新著書『働く女子の運命』を読み終えましたが、実は購入までに時間がかかりました。昨年末には発売されていたのでもっと早く買って早く読み始めることもできたのですが…

書評が出るのは早かったので、バリバリ働いている女性(高学歴のバリキャリ、総合職など)について書かれているのは知っていました。だからちょっと不満でした。若者や中高年の雇用に続いていよいよ女性の雇用!なのに、パートや派遣といった非正規女性労働者を取り上げていない。濱口氏もやはりこういう部分にはあまり関心がないのか…研究職の偉い先生の関心はやはりバリキャリなのか…と、浅はかな思いでいじけていました。

著書のあとがきで、非正規労働について書いていくと、最近に近づけば近づくほど女性労働問題ではなくなってくる。主婦パートが中心だったころにはなかなか進まなかった均等待遇問題が、年長フリーター問題でようやくパート法改正に至った。有期契約社員の不合理な待遇も派遣も老若男性フリーターでようやく問題とされた。高度経済成長以前には、やはり成人男性の非正規労働が政策課題だったと書かれています。

女子どもの問題が成人男性にまで拡大してきて初めて大きな問題となるのですね。女がフリーターで低賃金なのは仕方がない、あるいは養う父親や夫の問題。だが男がこれじゃいかん!というわけです。

女性を切り口にするにはある程度のレベルのとこじゃないと無理なんですね。

でもある程度のレベルの女性なんてほんの一握り。うちとは関係ないわ…となるのです。女性の役職を増やすって言ったって、本気で女性を育成とか考えてないですからお飾りに払うには役職手当の額が…とかそんなところです。

海老原氏が「みなさん!今転換期だってことわかってますか!」と訴えていましたが、伝わっていたのかどうかとっても心配です。

ところで、海老原氏は著書の印象から硬派で強面のイメージを抱いていたのですが、違っていました。意外でした。濱口氏はブログのノリと同じでhamachan先生でした。『日本の雇用紛争』を購入し、サインをしてもらいました。税込み2700円のところ、セミナー参加特権で2500円でした。Amazonでは中古が8000円以上するらしいですよ…





これおもしろい!!
不謹慎だけどおもしろい! 

国の就学支援金を不正に受給していた疑いがある株式会社立ウィッツ青山学園高校(三重県伊賀市)について、文部科学省は2日にも、監督する三重県伊賀市に対し、生徒の新規募集を見直させるよう求める通知を出す。登校中のバス内で映画を鑑賞しただけで英語と国語の授業を受けたことにするなど、不適切な教育内容があったという。

同校には通信制課程があり、生徒は一定時間本校に通って対面の授業を受けることが、学習指導要領で定められている。

 伊賀市と文科省によると、同校は昨年、全国各地から生徒をバスなどを使って本校に登校させた。その際にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪)に寄り、使ったお金の釣り銭を計算させ、これを数学の授業としたという。ほかにも、神戸で美しい夜景を観賞して芸術の授業。レストランでご飯を食べて家庭科。伊賀市の最寄りの駅から本校まで2キロほど歩いて体育など。


文科省は対面授業を受けたことにならないとしている。


伊賀市は通知を受け、同校に対し、約1200人の在籍生徒の一部に授業のやり直しをすることも併せて求める方針だ。(朝日新聞)

ふざけ具合が半端なくていい!

アメリカのおふざけ学園ドラマみたい!

ホームセンターのペットショップで犬と猫を見てきたら生物とか、カラオケ行ったら音楽とか、日刊ゲンダイの記事を1つ読んだら政治経済とか、マックのバイトでサンキュープリーズって3回使ったら英語とか、考えだしたらキリがない~~~

ところで、学校って届出れば誰でもやれるんだったっけ?

株式会社立って…なんじゃろな?

ウィキペディアに出てました。小泉政権自にできたらしいです…
もともとがおふざけモードだったんですね!

看護職の多様な勤務形態導入促進事業報告のひとつがとても興味深かったです。

育児・介護の両立のためワークライフバランス(WLB)をがんばりましょう!はいいのだが…
ナースに占める女性比率は70%以上。短時間や日勤の人が増えすぎると職場は確実に崩壊。

WLBでスッテップダウン(夜勤なしや制限あり、時短や勤務日数制限あり)した年月が長期化するほど元に戻る可能性が低下…
一度ゆるやかな勤務を経験した人は、なかなか元に戻らない…
すごく深刻なことだが、あらかじめ覚悟しているのか?
本当に困るのは自分たち。

病棟ナースのWLB制度崩壊のイメージは…
WLB推進の流れの中で、夜勤免除の権利を持つ人が普通に権利を行使できるようになる。
経営者は時代の流れとしてそれを受け入れるが、夜勤要員を新たに配置せず。
その結果、夜勤免除の権利のない人は、過酷な勤務を強いられる。

WLBのために病院があるんじゃない。病院のためにWLBがある。
勝手な人のためにやるんじゃない。誠実な人のためにWLBをやるんだ。

権利はあっても、可能な範囲で勤務形態をステップアップ(夜勤を入れたり)させる
WLBを保証する一方で、権利を行使しないで夜間や休日にがんばってくれた人をきちんと評価・処遇する

福利厚生的な発想と施策だけでは、本当の意味で専門職をリスペクトしたことにはならない。
なぜナースとして働いてくれるのか?
普通に考えれば答えは明らか。

こういった考えには反発があると思います。

女性に優しい企業である資生堂が、美容部員に対し、子育て中も可能な限り夕方以降や土日も勤務するよう求めたことで、資生堂ショックが広がりました。

雑誌アエラの中で、日本労働弁護団の佐々木亮弁護士が、「資生堂は取り組みの理由として、育児中の美容部員とそうでない人の不公平感をなくすことを挙げているが、社会に必要な不公平もある。労働法は女性や子どもを保護しているので不公平だが、そうしないと社会が発展しないから。一企業内においては不公平でも社会全体としてメリットがある。単に育児中の女性もどんどん働かせるべきという誤解が他社に生じないか心配。」と話しています。

正しい意見なのにもどかしく感じました。労働側弁護士として活躍されている佐々木さんですが、いっしょうけんめい労働者を守っているのはわかるのですが、なにか違う…というもどかしさを感じるのです。

女性や子ども、障がい者や高齢者に対する配慮は「保護」なのかといったそもそも感もあります。なんだかすべてにおいて「パターナリズム」が背景にあるように思えるのです。就業規則やそこに規定されていれば行使が可能とされる懲戒権、源泉徴収や年末調整(直接関係ないですが)定期健診など安衛法関連の規定などなんでも。

パターナリズムはその対象を正当な権利行使者とは見ていないのです。

女性活躍も多様な働き方もWLBも根底にこのパターナリズム、女性蔑視、労働者蔑視があるため受け入れを本能が拒絶してしまいます。

正直言って多様な働き方・女性活躍・WLBの3点セットはもういいわってかんじです。
認知症の男性(当時91歳)が徘徊中に列車にはねられ死亡した事故で、今回の事件においては家族(妻は当時85歳で要介護1、長男は当時57歳で別居)の賠償責任は否定された。

監督責任を負うのか、もし監督責任者に当たる場合、賠償責任は免責されるのか

ここが争点であったが、今回は妻も長男も監督責任なしとされた。もし監督責任があったなら…

ひとまず、要介護者を抱える家族はホッとしただろうが、この最高裁の判決に恐れおののいている人たちだっている。

私ははじめてこの事件を知った時、(鉄道”事故”は多いが、裁判になるとなんでも「事件」になる)まっさきに、もしも自分がケアマネとして担当している人だったら、自分はどんな責任を負わされるのだろうか…と青くなった。もしも施設に入所していたり、通所施設に通っている人だったら、施設が責任を負わされる。在宅でこのようなケースだったら、もし家族に監督責任がないとしたら、誰にどこに責任があるのだろうか?


列車が脱線してけが人や死亡者が出た場合は…

今回の相手は、JRという大企業だったが、そうでない場合は…
泣き寝入りするのが大企業なので大方の人は痛くもかゆくもないだろうが、そうじゃなかったら…

今回このケースにおいて、家族の監督責任はなしとされたが、別のケースであればまた違った結果になるだろう。

ところでこの事件、もしも徘徊していたのが認知症の妻で、介護者が夫であったならどうだったであろうか。世間の声はまた別のものであったような気もする。もしかしたらもっと早い段階で決着が着いただろうか。監督責任はあるが、賠償責任は免除となった可能性もある。

一応の決着はついたが、課題は多く重い気持ちになる。

多様な~~がおお流行りの一方で、従来型の家族観・労働観その他をよしとする頑迷な考えも幅を利かせている。そんななかでの、家族に責任なしの判決。多様派と従来派は一見対立しているようだが、よくよく見れば多様派は従来派を支えている。

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みょうみょう
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非公開

 

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