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東京駅の百貨店のトイレは、男性用の小便器が個室に設置されているそうです。小中学校の中には、大の用を足すとからかわれるという理由で、男子用の小便器を廃止し、個室のみになっているところもあるとか。

排泄というのはとてもとてもプライベートな事柄ですからそういうこともありなのかも…と思ったりしますが、どーも日本のこの常識と異なる常識を持つ国々があるようです。

比較文学・ロシア文学研究者のヨコタ村上孝之さんが、新聞紙上でトイレから見えるお国柄というお話をされています。

座り式のトイレを洋式と呼んでいるので、西洋のトイレはすべて洋式だと思われているかもしれないが、ロシアや東欧はしゃがみ式が主流で、西欧でも農村はしゃがみ式が当たり前ということです。

そういえばずいぶん前だがイタリア旅行の際、フィレンツェのカフェでトイレに入ったら和式?のトイレだったのでずいぶん不思議な気分になりました。もちろん戸惑いはありませんでしたが!

日本ではトイレは個室が当たり前ですが(女性)、中国やインドなどアジアの国々では仕切りがなかったり、路上から顔が見えたりと、なかなかオープンなようです。ソチオリンピックでは、仕切りのないトイレが設置されていて話題になったそうですね。

日本では女性トイレに「音姫」なる消音装置が設置されていることも多く、よく使用されています。昔チラッと聞いたところでは、排泄音を隠すために何度も水を流す人が多く、水の無駄使いになっているため開発されたとか。

排泄音は恥ずかしい音なんですね。

私は実はあんまり恥ずかしくないほうだったのですが、月10日勤務する役所でみんなが音姫を使っているので、だんだん排泄音が恥ずかしくなってきました…

ところで、プライバシーってプライベートとよく似た言葉ですが、どういう意味なんでしょうね。なんとなくはわかるんですよ、プライバシーの侵害だとか、守るべきプライバシーだとか使いますから。

調べてみると、「他人の干渉を許さない、私生活上の自由」となっています。

排泄中の姿はもちろん、排泄音まで隠す日本人と、オープン排泄の国の人たちとはプライバシー観がまったく異なるってことですね。

ヨコタ村上さんは、多くの日本人が持っている常識は世界に通用するのか、そんな疑問を提起したくて『世界のしゃがみ方』という本を書かれたそうです。違いを知ったうえでどう利用していくのか。そんなきっかけになればうれしいです、とのことでした。

トイレに限らず、それぞれの国の歴史や社会事情、経済事情、文化や感性の違いで常識は異なってくるものです。

違いはときに(多くの場合か)排除を生みますが、違いそのものは「面白い!」ものです。自分のやり方を正しいと決めつけるのも爽快かもしれませんが、ときに正しくないことを試してみるのもいいもんです。

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