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私は世事に全く疎い。家にテレビがなく、ラジオは家事と食事の間にニュースを聞く程度で、新聞もななめ読み、夫がしょっちゅう購入する日刊ゲンダイをたまにテキトーにまとめ読みするだけだからだ。

芥川賞を受賞した又吉さんが吉本興業のお笑い芸人だということを数日前に初めて知った。長髪の優しげな又吉さんの顔をいたるところでみかけ、「どうしてこの人はこんなに注目されているんだろう…?」とぼんやり思ってはいたのだが、関心がないのでそのままうっちゃっておいた。

我が家に届いた共済だよりのなかで、ジャーナリストの斎藤貴男氏が、芥川賞は又吉氏と羽田氏の2人の受賞であったが、注目はお笑い芸人である又吉氏に集中した。主催者である日本文学振興会≒文藝春秋はプロの職業作家を軽んじすぎる。本気で文学を志す人たちへのリスペクトがなさ過ぎる。そう言われたくないから本職との2人受賞にしたということであればなおさら、何をか言わんやだ。と怒り心頭に発しているようであった。

お笑い芸人だから芥川賞が取れたわけではなく、当然ながら作品を評価されてのことだろうが、文学という芸術が汚されたような嫌な気持ちは拭えない。

斎藤氏は又吉氏の作品は読んでいないと言う。なので、中身については全く言及していない。斎藤氏が厳しく糾弾しているのは、又吉氏のお笑い芸人という属性を利用して文学を単なる金儲けの手段に貶めた出版社の卑しさである。

こうなっては、もはや作品を冷静に判断することはできないのではないかと思う。又吉氏の『火花』は読んでみたかったのだが…

その点、本は昔のものが無難で良いです。

カエサルの『ガリア戦記』だの、セネカの『怒りについて』だの、ゲーテの『ファウスト』だのを読んでればいいのです。彼らの属性さえも作品を面白くします。

なお斎藤氏は、戦争法案の強行採決に関しても、権力チェック機能たるべきジャーナリズムは、とどのつまり何の役にも立たなかった。それを生業にしている人間の一人としてつくづく恥ずかしい、と痛恨の極みのようでした。

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