コストコって、最初この名前を聞いたときなんかの駄洒落かと思った。すっとこドッコイとか。豚骨ここっすとか。アメリカの会員制のディスカウントスーパーだと知ってびっくりした。地方都市にも(実家のすぐ近くにまで…)進出してきてなおのことびっくりした。大繁盛と聞いてのけぞり、首をかしげた。
社会学者の古市憲寿が『遠足型消費の時代 妻はなぜコストコにいきたがるのか』のなかで、「デフレや不況で物が売れないというのは「お父さんたち」の世界のことで、「女こども」の世界ではヒット商品が出続けている。それほど高くもなくかといって激安でもなく、必要でもない物が売れている。キラキラ感があるものが「女こども」を魅了している」というようなことを書いており、コストコもそのキラキラ感があるため妻たちが行きたがるということである。
ふーん。
キラキラ感ってのが抽象的でわかりにくい。人それぞれキラキラ感は違うと思うが、古市さんが言うのは多くの人が魅了される共通のもののようだ。
コストコがなんでキラキラしてんのかはわからないが、(だって飽食・デブ・乱費の象徴にしか思えないもの…)とにかく多くの人が憧れているみたいだ。
マーケティングアナリストの原田曜平さんが、「アメリカ化するアジアの若者たち・日本編」というタイトルでアメリカ型の流行を分析しています。
アメリカの影響力は衰えていると思われている。軍事力・経済力といったハードパワーは確かにそうだし、映画・食文化などソフトパワーもかつての輝きはない。しかし、ことアジアの若者たちに話を絞るとまったく反対の現象が現れている。若者たちに対するアメリカの影響力が急激に強まっている。日本の若者たちの間で近年流行している現象の中にもアメリカ発のものが目立つ。「ハロウィン」や「リムジン・パーティー」「カラーラン」「ラブホ女子会」などがそうである。(ラブホ女子会は実際にはアメリカの金持ちの子女がパーティーを開くのは自宅だが、日本は住宅が狭く無理なのでラブホになったとか)
インターネットで海外の情報が瞬時にわかることと、一部の富裕層の子弟や帰国子女(2者はかなりの部分重なっている)が最初に真似していることが流行を広げていると原田さんは分析しています。
日本に限らず、どこの国でも金持ちジュニアと帰国子女が若者たちの流行の方向性を最初に決定づけるということです。
自分には無縁であるだけに、憧れるのですね。真似できることは真似て気分を味わいたいのかもしれないです。
コストコもその流れなのだろうか。なんか私もいっぺん行ってみたくなった。誰かに連れて行ってもらおうか…
アメリカの影響大!
かつてカトリックの施設に勤務していたころ、かわいいハロウィンの飾りつけをしたかったが、アメリカをフツーに軽蔑し差別していたドイツ人シスターが院長だったので、ハロウィンのㇵの字もご法度だった。ところで、ハロウィンって聖人のお祭りだったっけ?ケルト神話だったっけ?よく知らないんだ。お化けがかわいいから好きだけど。